ハーレクイン・シリーズ
謎めいた恋人たち
秘められた思い Ⅲ
いまいましい女。卑劣な男。お互いの第一印象は最悪だった。
双眼鏡で山小屋の様子をさぐっていた私立探偵のカーラは、低い雷鳴に舌打ちをした。彼女のいる蒲の茂みは死ぬほど蒸し暑く、ハンサムな携帯電話会社の社長イアン・ショーネシーを見張るのは、目の保養になるとはいえ、そろそろ限界だった。もう帰ろう。腹這いになってあとずさりしたカーラは、途中で何かにぶつかった。振り返ると、なんと、ショーネシーが彼女を見おろしている。どうしよう。調査の途中で調査対象に見つかってしまうなんて。「なぜ、ずっと僕を見張っているのか、聞かせてもらおう」バードウオッチングだととぼける彼女を、ショーネシーは肩に担ぎ上げ、自分のキャビンに連れ込んだ。そして、なおも口を割ろうとしない彼女を縛り上げると、猿ぐつわを噛ませてバスタブに放り込んだ・・・・・・。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2000年09月05日
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- 著者
- バーバラ・マコーリィ
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- 訳者
- 南和子
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- 定価
- 671円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 4-596-00371-8
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- 書籍番号
- D-860
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- ミニシリーズ
- 秘められた思い
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