ハーレクイン・シリーズ
ディ・バラ家の物語 Ⅳ
魔女に捧げる誓い
魔女に捧げる誓い
ディ・バラ家一番の女好きで酒好きのスティーブンは、神々しいまでの美しさに恵まれ、何ひとつ不自由なく暮らしていた。だが実際は、日々つのるむなしさのせいで酒も女も楽しめない。しかも父キャンピオン伯爵から、不愉快な仕事を言い渡された。この寒さ厳しい気候の中、レストランジュ家の姫君ブリードをウェールズの館まで送り届けろというのだ。美しい女の護衛ならともかく、ブリードは彼をいらだたせるだけの存在だった。頭巾で髪をすっぽり覆い、始終しかめっ面を向けてくる。しかしのろのろと道中を行くに従って、逆に興味がわいてきた。まるで魔力に導かれるがごとく、彼はブリードに吸い寄せられた。好奇心と飽くなき欲望は、やがて抑えきれないほどに……。
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- 頁数
- 288頁 / 新書判
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- 発行日
- 2009年06月05日
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- 著者
- デボラ・シモンズ
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- 訳者
- 遠坂恵子
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- 定価
- 1,026円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-71104-5
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- 書籍番号
- HAC-4 (初版HS-146)
読者レビュー
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日本では『狼を愛した姫君』でデビュー以来、ヒストリカルの分野でナンバーワンの人気を誇る作家。壮絶な戦いのシーンもある中世の物語と、社交界が華やかなイギリス摂政時代の物語を描き分ける。「どの作品も個性の際立ったものに仕上がるよう心がけている」と語る。米国オハイオ州在住。