ハーレクイン・シリーズ
反逆者の娘
囚われの身の彼女には恋することさえ許されないのだろうか?
スコットランド貴族の娘アン・マリーはイングランド最北の地に幽閉されていた。彼女は父親が敵国に差し出した人質だったのだ。小さな城の、塔のいちばん上の部屋で、彼女は息を殺すようにして生きてきた。ある晩、いつものように十字架に向かって祈りの言葉を唱えたあと、唯一の窓である細い石壁の隙間に顔を近づけ、外を覗いた。「どうか」彼女は言った。「どうか自由の身になれますように!」声が天に届いたのだろうか、その瞬間、夜空に流れ星が光った。
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- 頁数
- 320頁 / 新書判
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- 発行日
- 2006年05月20日
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- 著者
- アン・ヘリス
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- 訳者
- 麦田あかり
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- 定価
- 979円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 4-596-82083-X
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- 書籍番号
- HES-3
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スコットランド女王メアリー・スチュアートの失墜は、三人目の男性と結婚したことを機に決定的なものとなりました。彼女は王位を追われ、エリザベス女王の慈悲にすがろうとします。こうして、ますます両国の政治的な亀裂は深まっていったのでした。