ハーレクイン・シリーズ
伯爵だった夫が多額の負債を遺して世を去ったあと、キャットは領主館の女主人として日々を過ごしていた。ある日、思いもよらない客が彼女を訪ねてきた。17年ほど前、母親に捨てられて路頭に迷っていたところを、キャットの父によって保護され、養子に迎えられたヒースだ。彼とキャットは幼い愛を育んだものの、兄や後に夫となる男たちから、いわれのない差別と侮辱を受け続け、彼は10年前に家を出た。今のヒースは様々な事業で成功し、外見も見違えるようになっていた。そんな彼が、兄と、そして伯爵家への復讐を誓って帰ってきた事実を、キャットはほどなく思い知らされることになる……。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2012年05月20日
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- 著者
- ケイト・ウォーカー
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- 訳者
- 松尾当子
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2012年05月10日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-12737-2
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- 書籍番号
- R-2737
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モニター
一途なヒーローに、けなげなヒロインの組み合わせは最高です。特に、ヒーローの愛するがゆえの葛藤は読みごたえがあります。こんなヒーローに愛されたい! ですね。
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モニター
昔一度読んだことがある気がする、でもそれが古めかしくなく、むしろ新しさを感じる一冊でした。主人公のキャットになった気持ちで一気に読んでしまいました。いろいろと予想をしながら読み進めていきましたが、結末はかなり予想外のものでした。読み応えのある作品です。
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モニター
英国の古典『嵐が丘』を元にしたこの作品の主人公、キャットとヒース。ヒースが10年前にキャットの前を去ってからの突然の再会から物語は始まります。しかし、ヒースが戻ってきた本当の理由は、昔の復讐か、キャットへの愛なのか? どうしても強く惹かれ合ってしまう二人の心の葛藤がきめ細かく、面白く描かれています。本当に、ヒースは優しくて、セクシーで、魅力的な男性で、少し古典的な描かれ方もとても素敵でした。
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モニター
幼かったキャットとヒースは、まわりの人間に邪魔され別々の人生を歩むことになるが、ヒースが復讐を誓って帰ってきたことで、誤解がとけ気持ちに気づいていくまでの様子がもどかしかった。
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モニター
若さゆえの愚かさ、無知により心を分かち合っていたヒースを失ってしまったキャット。復讐を誓い戻ってきたといいつつ、行動の端々に冷酷になれないやさしさが垣間見えるヒース。辛い生い立ち、仕打ちのなかでも自分を見失わず身を立てていき、人を愛する心を持つヒースにはとても惹かれました。私が今まで読んできたHQとは少し違う作風で心に残る作品です。
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モニター
幼すぎたというのは、いいわけだけど、また二人の人生が交錯して、よかった! 愛と憎しみは、紙一重……どうなるか分からない二人の想いにハラハラドキドキ、ときめきますよ~。
イングランド中部ノッティンガムシャーの生まれだが、ブロンテ姉妹の生地ヨークシャーで育った。ウェールズの大学、大学院に学び、ブロンテ姉妹の研究で修士号を取得した。最愛の夫とは学生時代に知り合う。児童館の司書から出発し、息子の誕生ののち、作家活動を開始した。刺繍や編み物が趣味。