ハーレクイン・シリーズ
ゾーイは一躍、時の人となった。両親の事故死により、彼女とまだ赤ん坊の弟が、ギリシアの大富豪テオ・ケネリスの相続人となったからだ。マスコミが騒ぐなか訪ねてきたテオの代理人を見て、ゾーイは驚いた。数々の美女と浮き名を流す大物実業家、アントン・パリス。彼は年老いたテオに代わり、ケネリス社の経営も見ていた。「僕がここに来た目的はわかっているね?」祖父に頼まれて弟を引き取りに来たのなら、渡すものですか――父を見捨て、長く絶縁状態にあった祖父になんて。だが数時間後、彼女はアントンに騙されたも同然でギリシアに旅立った。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2012年05月20日
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- 著者
- ミシェル・リード
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- 訳者
- 柿沼摩耶
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2012年05月10日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-12736-5
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- 書籍番号
- R-2736
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モニター
この本を読んで一番感じたのは、異国の空気。ある日突然、両親の事故死により、幼い弟と世間の荒波に放り投げられたゾーイ。そこへエーゲ海から情熱的なアントンという男が颯爽とやって来て、信じられない世界へと連れて行く。イギリスという国の空気から、エーゲ海の爽やかな風まで文章から匂い立つように描かれているので、その場にいるような気分にさせてくれる……。ゾーイの強い心と脆い部分。どちらも共感でき、アントンの揺さぶられる気持ちにまで、共感してしまう。ハラハラドキドキが止まらなく、一気に読んでしまって惜しい気持ちになりました。是非、異国の空気を味わいたい人に、読んでもらいたい本です。一瞬でトリップしてしまいます。
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モニター
両親の事故死により生まれたばかりの弟と二人だけで残されたゾーイは、父を見捨てた祖父が大富豪であり、自分たちはその相続人であることを知る。祖父の代理人として現れたアントン。ゾーイを守るためのアントンの強引な態度に反発しながらも惹かれていくゾーイ。ハッピーエンドが待っているとは思いながらも、ゾーイとアントンの心の変化に惹き込まれていく作品です。
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モニター
ゾーイは、両親の事故死で、残された弟と二人、余命幾ばくもない大富豪テオの相続人となり、マスコミに付きまとわれ困っていた。そこにテオの代理のアントンがあらわれ、彼女たちをギリシャにつれて行く。強引につれてこられて怒るゾーイ。また、孫であるゾーイと和解したいテオとの間にある深いわだかまりが解決できるのであろうか。またゾーイとアントンの惹かれながらも誤解があり、素直になれない恋の行方が気になりました。亡き父と祖父テオの仲たがいの原因となった謎が解き明かされていくのも興味深かったです。
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モニター
気丈であろうとするあまり、ヒーローに暴言ばかり吐くヒロインにハラハラドキドキしました。最後までいろんな展開があるので一気に読んでしまいました。冷徹な言動もありますがヒーローの大きな愛を感じる作品でした。
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モニター
初めて出会った時から、お互いに惹かれあっているのに喧嘩ばかりで、なかなか結ばれないもどかしさ……。周囲の問題を抱えながらも、恋愛に不器用な二人が惹かれあうシーンが良いです!
5人きょうだいの末っ子としてマンチェスターで育つ。現在は、仕事に忙しい夫と成人した2人の娘とともにチェシャーに住む。読書とバレエが好きで、機会があればテニスも楽しむ。執筆を始めると、家族のことも忘れるほど熱中してしまう。