ハーレクイン・シリーズ
挙式を目前にして婚約者を友人に奪われたジョディは、ひとり、ハネムーンで訪れる予定だったイタリアにやってきた。だが、涙をこらえながら山道を車で走っていたところ、ついには神にも見放されたのか、タイヤがパンクする始末。途方に暮れていると、1台の高級車が止まり、中から男性が現れた。信じられないほどハンサムだが、ひどく尊大な態度だ。彼はロレンツォと名乗り、助けを求めるジョディに言い放った。「君が1年間僕の妻になるなら、手を貸そう」ジョディは唖然としつつも、半ばやけになってその条件をのむ。そして連れていかれたのは、公爵家の荘厳な城で……。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2012年05月20日
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- 著者
- ペニー・ジョーダン
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- 訳者
- 青海まこ
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2012年05月10日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-42019-0
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- 書籍番号
- PB-119 (初版R-2182)
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モニター
自分の容姿にコンプレックスを持つヒロイン。そのせいもあり、婚約者を友人に奪われてしまいます。彼と一緒に行くはずだった旅行先に一人で行きますが、そこで運命の出会いが。傲慢なヒーローなのにヒロインを気遣う様に泣けてきます。ヒロインのコンプレックスごと包み込む深さに、読み手は愛情の存在を感じるのに、知らぬは当人たちばかりなり。じれったさについつい引き込まれ、あっという間に読み終わってしまって、もう一度読み返してしまいました。
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モニター
ヒロインとヒーロー、出会った瞬間のお互いの印象が少しずつ食い違っていく様子が気になり、一気に読んでしまいました。主人公のような恋愛は苦しそうですが、絶対に忘れない恋愛となりそうで、うらやましいです。
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モニター
道に迷えば、公爵に当たる? 婚約者を友人に奪われたジョディは、傷心のままハネムーンで訪れるはずだったイタリアにやってきた。しかし、宿へ向かう途中で道に迷い、公爵であるロレンツォの敷地内に侵入してしまう。一方、とある問題を抱えていたロレンツォは、それを解決するために、迷い込んできたジョディに信じられない提案をするが……。まさに王道のロマンスで、ロレンツォとジョディの丁々発止のやりとりや、ライバルの意地の悪さなど、「これぞハーレクイン!」といった印象です。紆余曲折を経て辿り着くハッピーエンドだけに、エピローグのメロメロな甘さがたまりません!
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モニター
友人の企みに敗れたジョディは婚約者のジョンをあきらめ、ドライブ中に私道に迷い込んだのが最終的によい結果になります。ロレンツォとの問答の末、相互条件をみたすべく共同歩調に合意のもと行動するうちに、ジョディはジョンと比べたりしつつも彼を想います。また彼も彼女を思いやり、将来の夢が前進後退を繰り返しながらも二人の愛情が深まり、夢の続きを読みたくなるほど、物語に引き込まれていく魅力があります。
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モニター
捨てる神あれば拾う神もあり……。独りで必死にこらえて抱えてきたものが、邪魔をして、なかなか素直になれない……。でも、どんどん惹かれていく。『わたしは、この人に出会うために生まれてきたのかもしれない』と恋愛するたびに思ってしまう不思議さ。前の恋でどんなに傷ついても、新しい恋はするもので、新しい恋に出会うと、また古い恋を思い出して怖くなったり……。いろんな感情を思い出しました。曇りなきエメラルド。曇りなくきれいに輝くために、恋愛は必要不可欠です。もどかしさも、はがゆさも、とても楽しんで読み進めることができました。
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モニター
“イタリア公爵との契約結婚”という本の帯をみて女性の悲しい運命を想像していましたが、現実にはありえないような、でもありえそうな物語にグイグイ引き込まれ、一気に読みきりました。読み終わったあと朗らかな気持ちになる1冊です。城が舞台というのも、このお話の盛り上がりに大いに影響しているかな……。大人気作家ペニー・ジョーダンだけあって、やっぱり面白い!!
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モニター
普段はコミックス派の私。コミックスの感想で「面白い」と書かれていても、他の作者の作品と比べてどう違うのかイマイチ理解できなかったけど、原作を読んで納得(翻訳の方にもよるんでしょうけどネ)。この作品で好きなのは、ヒロインと横取り女の会話(ヒロインの回想シーンですが)。「男は飾って役に立つ女の方がいい」って自分で言っちゃう横取り女のバカさに笑いました。自分がその程度の女だって思われてる事に気づかないのか? それに対して負けないヒロインが好き! この一件に怒鳴り込んでくる横取られ男のまた情っけない事! ヒロインがヒーローと出会う為にこの試練(?)があるのね! だからエメラルドが曇るはずが無い!!
1946年にイギリスのランカシャーに生まれ、10代で引っ越したチェシャーに生涯暮らした。学校を卒業して銀行に勤めていた頃に夫からタイプライターを贈られ、執筆をスタート。以前から大ファンだったハーレクインに原稿を送ったところ、1作目にして編集者の目に留まり、デビューが決まったという天性の作家だった。2011年12月、がんのため65歳の若さで生涯を閉じる。晩年は病にあっても果敢に執筆を続け、同年10月に書き上げた『A Secret Disgrace』が遺作となった。