ハーレクイン・シリーズ
ヨーロッパの小国ジェマニアを統治する王族、ディアマンテ家とエメラウド家の間には取り決めがあった。和平の証に、両家の若き王子と王女を将来結婚させること。そして、その約束があと1週間で現実となるいま、エメラウドの王女ジュリエンヌは自分の身の上を嘆いていた。このまま婚礼の日を迎え、運命に身をゆだねてしまうの? 私にはやりたい仕事があるし、なにより愛する男性がいる。長い間ひそかに慕っていた、ディアマンテの皇太子アンドレ。でも私が結婚する王子は、彼の退屈ないとこのほうなのだ! ジュリエンヌはある決意を胸に、アンドレに会いに行く……。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2012年05月20日
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2012年05月10日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-22227-5
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- 書籍番号
- I-2227
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モニター
ジュリエンヌとアンドレのロイヤル・ロマンス。イマージュらしい、さわやかな恋模様が展開されていきます。シンデレラが、時間を気にして、階段を駆け下りるシーンと重なりました。短編なので、ラストまであっという間でした。もう一つの短編は、お互い好きなのに、周りの状況に負けて、離れ離れになっていた恋人同士の復活愛? いや、離れていただけ? と思わされる恋のお話。イマージュらしいロマンスが展開していきます。愛する人と家族への愛、あなたなら、どちらを優先する? と問いかけられてる気がします。
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モニター
2作とも短時間で読める恋のお話で楽しめました。最初の作品は、1週間後に結婚式を控えているヒロインと、後見人のヒーローとの恋のお話。2作目は元さや物。短いながらも盛り上がりもあり、あっという間に読み終わりました。
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モニター
「初恋は今も心に」ジュリエンヌが本当に愛しているのはアンドレなのに、政略結婚でアルフォンソと間もなく結婚させられる、その時間が刻々と迫ってくる……。何とかこの結婚をやめるためにジュリエンヌが強硬手段に出るものの、なかなかうまくいかず、時間がないとはらはらさせられます。もうひとひねり欲しいところですが、短編なのであっという間に読めました。「遠まわりの二人」では、惹かれあうケイトとサイモンは、過去の関係を修復できないまま仕事のパートナーとして成功を収めます。家族と愛情が絡み合い、自分の感情を抑えてしまう二人を、読みながら思わず後押ししてしまいました。
アメリカの作家。無骨な荒くれ男だろうと粋な都会の男だろうと、ロマンチックなヒロインを魅了するのは男の野性味だと信じて疑わない。彼女自身もそんな西部の男性と結婚している。
イングランド北部で育つ。幼い頃は司書に憧れたという生粋の読書好き。大学講師、企業の研究員等を経て作家になる夢を叶えた。趣味は料理と食べること、おいしいワインを飲むこと。