ハーレクイン・シリーズ

睡蓮のささやき
その人は過去から現れた。すべてを奪い、与えるために。
ヘロンは幼いころ、睡蓮の花を摘もうとして湖に落ちた。そのとき助けてくれた庭師の青年のことが忘れられず、美しく成長した今も、誰も愛することができなかった。とはいえ、その青年のことはおぼろげにしか憶えていないのだが。ある晩ヘロンは、パーティで謎の紳士に突然プロポーズされる。エドウィンと名乗ったその男は外国から戻ったばかりの実業家で、町外れの海に面した崖に立つ“ガラスの城”を買い取ったので、そこに似合う若くて美しい妻が欲しいのだという。年上の謎めいた男とあの不気味な城で暮らすなんて、絶対にいや! 激しく拒むヘロンを、彼はすべてを見透かすような目で見つめ……。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2012年05月05日
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- 著者
- ヴァイオレット・ウィンズピア
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- 訳者
- 松本果蓮
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- 定価
- 723円(税込)
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- ISBN
- 978-4-596-22226-8
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- 書籍番号
- I-2226
ロマンスの草創期に活躍した英国人作家。第二次大戦中、14歳の頃から労働を強いられ、苦しい生活の中で“現実が厳しければ厳しいほど人は美しい夢を見る”という確信を得て、ロマンス小説を書き始める。32歳で作家デビューを果たし、30余年の作家人生で約70作を上梓。生涯独身を通し、1989年に永眠するも、ロマンスの王道を貫く作風が今も読者に支持されている。