完璧な女性が完璧な男性に恋を……いつ二人は分かり合えるの?　とドキドキしながら読みました。手に取るように相手の気持ちがわかるなんて、ちょっとうらやましい。完璧なようで過去のトラウマって必ずあるものですよね。不安な気持ちなく相手に飛び込む姿はすごいです。自分もそうですが、相手の気持ちをわかってあげることが気持ちがつながることなんですね。

大切な人からの裏切りで傷ついた経験を持つ二人が、紆余曲折を経て真実の愛に目覚めていく過程の物語。この作家の作品は初めてだったので、あまり期待せずページを繰っていました。しかし、冒頭の数ページで「あら、おもしろい。」と惹き込まれ、時間を忘れて一気に読み終えてしまいました。「揺れ動く主人公たちの心模様に一喜一憂し、エンディングでは思わず幸福感に満たされる。」そんな気持ちになること請け合いの作品です。

初めて読む作家さんでしたが、大好きなオフィスものということで、あっという間に読み終えました。ヒロインのヒーローに対する思いの切なさに、思わず「がんばれ～」と応援してしまいました。それにしても社長という職業は、傲慢な人が多いのですね(笑)。

ヒーローがいつまでもヒロインを勝手なイメージで見続けるので、ちょっと大丈夫?　このヒーローと心配になってしまいました。でも、自分の辛い過去を乗り越えてちゃんとヒロインの本当の姿を見つけたヒーローはかっこよかったです!　彼の親友たちも幸せな恋を見つけてほしいなぁって思う作品です!

ヒロインをお金目当ての女性と決めつけながらも、彼女の窮地を救うヒーローを憎めないヤツと思い、楽しく読み進められました。家族との関係を苦しみながらも乗り越えていく主人公二人の成長も素直に受け止められる作品です。

稀代のプレイボーイと言われているヒーローですが、結構ヒロインにメロメロで、なんだか可愛かったです。それに対して、ヒロインは海外ものだからなのか翻訳の仕方なのか、上司への言葉遣いがなっていない上に、きつい感じで好きになれませんでした。