ハーレクイン・シリーズ
エデンに背いて
闇の使徒たち ⅩⅠ
愛に裏切られた彼女の前に現れたのは、愛を知らない男だった。
ウエイトレスとして働くブルックはある雪の夜、店の外に突然現れた黒ずくめの男性にどきりとした。もう閉店間際で店には誰もいない。不安を感じたブルックはドアの鍵をかけようとしたが、ガラス越しに男性と目が合って手をとめた。孤独に満ちた眼差し。まるで置き去りにされた子供のようだわ。彼は唇についた粉雪を、確かめるように舌で味わっていた。大人の男性が雪をなめたりするかしら? この人は何者なの?彼を店に招き入れた瞬間、ブルックは後悔した。麝香(じやこう)の香りをまとった“海賊”が静かに彼女を見下ろしていた。
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- 頁数
- 224頁 / 新書判
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- 発行日
- 2006年04月20日
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- 訳者
- 浜口祐実
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- 定価
- 737円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 4-596-63283-9
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- 書籍番号
- LS-283
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- ミニシリーズ
- 闇の使徒たち
読者レビュー
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政府の遺伝子実験で生まれ、直後に引き裂かれた天才児たちの数奇な運命を描くサスペンス連作『闇の使徒たち』第十一話。世間から隔離され、厳しい管理下で育ったギデオンは愛を取り戻せるのか? 次作はついに最終話です!