ハーレクイン・シリーズ
騎士と修道女
恋を知らぬベアトリスは修道院で清らかに暮らしたいと思った。
アシュトン城の城主サースタン卿は思い悩んでいた。娘のベアトリスが修道院に行くと言ってきかないのだ。少女の頃から人を愛することを怖れ、特に母親を亡くしてからはいっそう心を閉ざすようになった。卿はじきにウェールズとの戦争に出陣しなければならず、娘をひとり城に置いていくのも忍びない。そこで大勢の護衛をつけて修道院へ送り出すことにした。一行のなかに若き騎士レミー・セントレジャーが加わっていたのは運命だったのだろう、誰にとっても思いがけない旅になったのだから。
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- 頁数
- 288頁 / 新書判
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- 発行日
- 2006年04月05日
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- 著者
- キャサリン・マーチ
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- 訳者
- 辻早苗
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- 定価
- 946円(税込)
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- ISBN
- 4-596-32250-3
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- 書籍番号
- HS-250
本作で日本デビューのキャサリン・マーチは、ロンドン編集部お薦めの作家です。物語の舞台は1277年のイングランド国境地方、ヒロインの父サースタン卿が戦う相手は、“プリンス・オブ・ウェールズ”と称したケルト族の首長ルウェリンです。