ハーレクイン・シリーズ
天使の休息
飲み慣れないシャンパンが彼女の心までも酔わせた。
お酒って意外とおいしいのね……。エンジェルはワルツを踊りながら胸の内でつぶやいた。ここは仮面舞踏会の会場。ダンスの相手は知り合ったばかりの男性。本当ならレディが来るような場所ではないけれど、ちょっと夜の世界を覗いてみたくなったのだ。相手の男性に誘われるまま外へ出て、ほてった顔を冷ましているうち、気がつくとエンジェルは花が咲きこぼれる温室にいた。世間知らずの彼女はちっとも気づいていなかった――男性がその花のような唇にキスしたいと思っていることに。
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- 頁数
- 288頁 / 新書判
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- 発行日
- 2006年04月05日
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- 著者
- ジョアンナ・メイトランド
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- 訳者
- 井上碧
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- 定価
- 946円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 4-596-32249-X
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- 書籍番号
- HS-249
読者レビュー
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『名誉の代償』(HS-226)で北米、イギリスともに高い評価を得たジョアンナ・メイトランドの最新作をお届けします。見事な筋立てはいつもどおり、入り組んだ糸が次々ほどけていく妙をお楽しみください。