ハーレクイン・シリーズ
レオ――本当は今でも心から愛する私の夫。トロントの画廊で別居中の夫と再会したとたん、ベサニーの心はうずいた。イタリアの公国のプリンスであるレオとは、周囲の反対を押しきって結ばれたものの、夫はベサニーにプリンセスとしての役割を押しつけるばかりだった。3年間、彼が態度を変えてくれるのを願ったけれど、もう限界ね。張り裂けそうな胸の痛みを無視し、離婚を切り出した彼女は、冷淡な表情のレオの口から出た言葉にその場で凍りついた。「離婚を望むなら、もう一度僕と一緒にイタリアに戻るのが条件だ」
-
- 頁数
- 160頁 / 新書判
-
- 発行日
- 2012年04月05日
-
- 著者
- ケイトリン・クルーズ
-
- 訳者
- 深山千尋
-
- 定価
- 723円(税込)
-
- ポイント
- 0pt
-
- 発送予定日
- 2012年03月23日(予定)
-
- ISBN
- 978-4-596-12720-4
-
- 書籍番号
- R-2720
-
モニター
お互いに愛し合っているのに、育った環境の違いから心がすれ違い、別れを告げるベサニーと、それを許そうとしないレオ。久しぶりに会った二人の掛け合いが、とても絶妙でした。もしかしたら、実際のプリンスたちもこうなのでは?……と思わせる作品でした。
-
モニター
今までプリンスとして厳格に育てられたために、愛し方を知らないままベサニーと結婚したレオ。そのためにお互いを傷つけあっていたことに気づかず、「離婚」という言葉が出て初めてベサニーに対する自分の接し方を考えるようになります。そこからの二人のそれぞれの心の動きが読んでいて分かるだけに、どうなってしまうのかハラハラしながら一気に読んでしまいました♪ 二人の愛の結末は? 是非是非読んでみて下さいネー!!
-
モニター
小説はベサニーとレオのやり取りに焦点が絞られ、彼女の心の葛藤が全編にわたって描かれています。久しぶりに読んだプリンスもの。女はいくつになっても胸ときめかせます。今までの自分とはかけ離れた生活に身を置き、周囲の嫌がらせやしきたりの中で心が離れ、思いやることができなくなった二人。歩み寄ること、そうするきっかけがやはり壊れた愛を復活させるには必要なのですね。
-
モニター
私のハーレクイン・デビューの一冊です。タイトルの通り、プリンスが登場しますが、物語が進むにつれ、プリンスの外見的な描写だけでなく、その男性としての魅力にどんどん惹かれていきます。女性にとって最高の夢のようなお話に胸がときめきっぱなしでした。ぜひその後の話も読んでみたいと思わせる一冊です。
-
モニター
一つ一つの場面と心理描写がじっくりと描かれていて丁寧です。ヒーローとヒロイン両方の視点から描かれているので、両想いどころか、ものすごく情熱的に求め合ってるのに、全くじれったい、なんでこんなに上手くいかないのと、恋のもどかしさと苦悩を充分に味わえます。大人の恋愛は心も体も結びついてるんだなとしみじみ思わせる話で、ハーレクインにしてはホットな感じです。どちらかといえばプリンスがかわいそうかな。教訓「愛は開き直り」、そう覚悟できるぐらい年齢を重ねなきゃと感じました。
-
モニター
相手の心を覗けたらどんなにいいことだろうと思う。片想いの相手なら、自分への想いや今後のことなど希望に満ちたことを思いめぐらせられるが、相手に距離を感じた後だとなんと難しいことか。お互いを思う気持ちより自分の弱さや脆さ、計算が見え隠れする二人を見るにつけ、切なくなり、もどかしくなり、それでもハッピーエンドを信じながら読み進めることができた。
ニューヨークシティ近郊で育つ。12歳のときに読んだ、海賊が主人公の物語がきっかけでロマンス小説に傾倒しはじめた。10代で初めて訪れたロンドンにたちまち恋をし、その後は世界各地を旅して回った。プラハやアテネ、ローマ、ハワイなど、エキゾチックな地を舞台に描きたいと語る。