ハーレクイン・シリーズ
建設会社で働くエミリーは、大のパーティ好きで、ロンドン社交界の華としても知られている。人の恋を取り持つのが好きな半面、自分は恋と無縁だと思っている。経営者のジェイソンとは年が離れているものの、幼なじみで、彼の弟とエミリーの姉が結婚したため、義理の兄妹だ。だが7年前の姉の結婚披露宴で、彼女は屈辱と悲しみを体験した。酔いにまかせてジェイソンにキスをせがみ、冷たく拒絶されたのだ……。仕事で長く海外出張していた彼が久しぶりに帰国した日、話の流れで、二度とあなたにキスなど頼まない、とエミリーは言う。「だとしたら、僕は深く失望するだろうな」思いもかけない返事だった。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2012年04月20日
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- 著者
- ケイト・ヒューイット
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- 訳者
- 中村美穂
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2012年04月06日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-12725-9
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- 書籍番号
- R-2725
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モニター
明るい性格の主人公、一回り歳の離れた義兄とのロマンス。お互い、過去の経験からなかなか二人の気持ちが一致せず、読みながら思わず涙ぐむことも……最後は、やはり愛する人と一緒にいたいという思いからハッピーエンド。本文中、素敵な台詞があり「ドキッ」とすることも……楽しい時間を頂きました。
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モニター
もどかしく、ドキドキ感が持続。終始駆け引きが繰り返されるこの作品。恋愛特有の甘ったるい空気感だけではなく、さまざまな人間模様、感情の起伏が、ところどころにちりばめられている。テーマは結婚や愛なのだが、人生という大きなテーマともリンクしていて、とても読みやすい。読む側によって、テーマの受け取り方が変わるだろう。トラウマも、すれ違いも、些細な一言で生まれるけれど、それを解消してくれるものも、とても些細な言葉だったりするのである。
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モニター
現実的な結婚を望むヒーローと、ロマンティックな愛ある結婚を夢見るヒロイン。何度もお互いに惹かれ合う瞬間があるのに、ヒーローはその気持ちを否定し、ヒロインも自分がそういう風には見られるはずがないと思っている様子には、読んでいてじれったくなり、やきもきしました。12歳も年上のヒーローがヒロインに退屈な男と思われてムッとしているシーンでは、仕事ができる大人の男性なのに、まるで少年のようで微笑ましかったです。ロマンティックなことをするのが苦手なヒーローがヒロインにしたプロポーズの方法は、とってもロマンティックで素敵でした。
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モニター
この作品は、最後の最後までドキドキが止まらない、ロマンティックでありながら、こういう二人はいるんじゃないかと、ある意味身近に感じるお話です。
幼馴染で親戚だけれども、仕事上ではボスと部下……そんな二人の状況だけでも盛り上がってきます。途中、もどかしく思うところもありつつ、ほどよくじらされる感じが心地よく、読者の期待を裏切らない作品だと思います。
アメリカ・ペンシルバニア州で育つ。大学で演劇を学び、劇場での仕事に就こうと移ったニューヨークで兄の幼なじみと出会い結婚した。その後、イギリスに渡り6年間を過ごす。雑誌に短編を書いたのがきっかけで執筆を始め、長編や連載小説も手がけている。読書、旅行、編みものが趣味。現在はコネチカット州に夫と3人の子供と住む。