ハーレクイン・シリーズ
彼が私を捜しだし、会いに来てくれた!オアシスのほとりでの再会にサマンサは有頂天になった。数カ月前、王室の仕事のためダーラーン王国に来たサマンサは、ある日ホテルの廊下で男性と衝突し、弾みで熱い抱擁を交わした。以来、その夢のような思い出が心から離れなかったのだ。だが彼は、先日とは別人のように冷たい表情で立ち去ってしまう。キャンプに戻ってその理由がわかった。彼こそサマンサたちを呼び寄せた国王、ビアハム・ハカール。あのキスはシークの戯れなのね……。傷心のまま謁見した彼女は、シークの瞳に今なお誘惑の光があることに気づかなかった。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2012年04月20日
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- 著者
- ペニー・ジョーダン
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- 訳者
- 槙由子
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2012年04月06日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-42017-6
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- 書籍番号
- PB-117 (初版R-2371)
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モニター
普段、ほとんど本を読まず、読み始めても途中で飽きてしまい、1冊読み終わらないこともよくある私ですが、この作品は夢中で読み進めることができ、あっという間に1冊読み切りました。地図製作者という立場のサマンサと、ダーラーン国王、ビアハムの心のすれ違い、誤解、お互いが抱える葛藤がとても切なくて、ただハッピーエンドを祈るばかりでした。
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モニター
シークものは傲慢すぎて好きになれないことが多いので、正直期待はしていませんでした。しかし、今回のヒーローからは苦悩や深い愛情が感じられ、良い意味で予想を裏切る作品でした。自らの過ちを懺悔し、ヒロインを傷付けていることに苦悩するヒーロー、愛されていないことに深く傷つくヒロイン。二人のそれぞれの想いがわかるだけに、胸が苦しくて涙が出ました。ペニー・ジョーダンさすがです!
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モニター
本能的に惹かれあうサマンサとビアハム。一瞬で恋に落ちるってこういうことをいうんだと思いました。素性も知らずに惹かれあった二人が再会したときには、単純にはいかなくって……。官能的なシークとピュアなヒロイン。二人の逢瀬はロマンチックでドキドキします。ビアハムは過去の経験と誤解からサマンサへの愛を認めることがなかなかできずにサマンサを悲しませてしまいます。傲慢で女性不信のシークが面白かったです。スピード感のあるストーリーで読み終わった後も余韻が残りました。
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モニター
砂漠の国でシークとヒロインが情熱的に出会うことから始まる物語です。しかし、二人が砂漠の国の国境に絡んだ政治的な問題に関係しているため、ヒーローがヒロインを信じることができず、なかなか発展しません。とはいっても人気作家さんの作品なのでぐいぐい物語に引き込まれて最後まであっという間に読み切ってしまいました。愛を信じられないヒーローがヒロインによって変わっていく作品を好きな方は特にオススメの作品だと思います。
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モニター
生真面目なシーク、ビアハムと妄想全開なヒロイン、サマンサとの恋のお話。ビアハムのトラウマから、なかなかラブラブ・モードに展開していかないのが、もどかしかった。全編二人の会話と二人の心の声で話が進んでいきます。完全に二人の世界です。もう少しほかの絡みがあっても、よかったかな? と思いました。
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モニター
ヒーローはかなり不器用です。あまりの不器用さに、初めて恋愛をしたティーンエイジャーかと思ってしまうほどでした。あれで一国の王かと思うと少々不安になりますが、ヒロインをはじめ周りがしっかりしているので大丈夫なのかなと思いました。
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モニター
冒頭の衝撃的な二人の出会いから、ストーリーに引き込まれ、一気に読みました。サマンサとビアハムの距離が近づいたり離れていったり……。その原因はビアハムの過去の体験に起因するものとはいえ、何とか乗り越えて二人が素直に愛し合えることを祈る気持ちでいっぱいになりました。さすがペニー・ジョーダンだと言わざるをえません。決して期待を裏切らない作品でした。
1946年にイギリスのランカシャーに生まれ、10代で引っ越したチェシャーに生涯暮らした。学校を卒業して銀行に勤めていた頃に夫からタイプライターを贈られ、執筆をスタート。以前から大ファンだったハーレクインに原稿を送ったところ、1作目にして編集者の目に留まり、デビューが決まったという天性の作家だった。2011年12月、がんのため65歳の若さで生涯を閉じる。晩年は病にあっても果敢に執筆を続け、同年10月に書き上げた『A Secret Disgrace』が遺作となった。