ハーレクイン・シリーズ
結婚式を明日に控えた令嬢ミランダは、祝賀パーティを抜けだし、ひとり書斎に隠れてつかの間の休息をとっていた。愛するショーンは今頃、独身最後の夜を友人と楽しんでいるはず。ショーンとの初夜を想像して顔を火照らせていると、そこへ、同じくパーティ会場を抜けてきたらしい父の秘書が、連れとともに書斎へと入ってくる。彼らはミランダがいるとは気づかずに、ひそひそと話を始めた――ショーンがミランダと結婚するのは、愛しているからではなく、彼女の父親に、結婚と引き替えに出世を約束されたからなのだと。幸せの絶頂から絶望の淵へと突き落とされたミランダは……。
-
- 頁数
- 160頁 / 新書判
-
- 発行日
- 2012年04月05日
-
- 著者
- シャーロット・ラム
-
- 訳者
- 古城裕子
-
- 定価
- 713円(税込)
-
- ポイント
- 0pt
-
- 発送予定日
- 2012年03月23日(予定)
-
- ISBN
- 978-4-596-42016-9
-
- 書籍番号
- PB-116 (初版R-492)
-
モニター
登場人物の行動描写やヒロインであるミランダの心理描写が細かく、わかりやすく描かれている。ミランダと夫のショーンの会話の攻防で次の展開が気になり面白かった。昼ドラのようなしつこいドロドロとした話になるのかと思ったが、そのようなしつこさもなく、まるで洋画を観ているかのような気分になる物語だった。展開が気になりあっという間に読んでしまった。
-
モニター
愛するショーンとの結婚式を前に心躍らせていたミランダ。ところが父の秘書の悪意ある話を偶然、耳にしてしまい……。愛するが故の不安、戸惑い、疑心暗鬼。真っすぐで、純真なミランダの心は大きく揺れます。ショーンがもっと上手くミランダに説明したら良いのに!……ミランダに感情移入をしているうちに、あっという間に読んでしまいました。少女から大人へと変わるミランダの姿が瑞々しく描かれている作品です。
-
モニター
ミランダがショーンから愛されていないのではという疑念から、彼の本当の気持ちを知ろうとあれこれ模索する姿がかわいいと思いました。自分の考えに固執し、思い違いから突飛な行動に出るミランダに怒りながらも我慢して、最後までつき合うショーンの姿もかっこよかったです。ミランダは紆余曲折があったけど、ショーンの本当の姿を知ることができたし、その過程があったからこそ本当に愛し合う二人になれたんだと思います。二人が結ばれることができて本当に良かったです。
-
モニター
愛するヒーローとの結婚前夜、偶然にそれが父親とヒーローの取り決めだったことを知るヒロイン。ヒーローの自分への愛を信じられなくなってしまったヒロインと誤解されたヒーローのハネムーンが、悲惨ながらコミカルで微笑ましかったです♪ 普段感情を顕わにしないヒーローが嫉妬するシーンが素敵でした♪
-
モニター
結婚を翌日に控えた彼女に、夫となる人は私ではなく、会社のために結婚したという言葉を耳にしてしまいます。そのことが、彼女の心の中に疑惑をひとつ残してしまいます。それが、少しずつ彼女の中で大きくなっていき、身動きができなくなるほど、誰の言葉も信じられなくなってしまいます。一方、彼には、彼女の心変わりがなんなのかわからないまま彼女と結婚をします。題名のとおり、二人にいろいろな試練が二人に降り注ぎます。それをどうやって乗り越えていくのかを、ぜひ見届けてみてください。
-
モニター
翌日に結婚式を控えたミランダが、偶然聞いてしまった噂話…。それを発端に幸せいっぱいだった心が疑惑で満たされていく様子がとてももどかしかったです。個人的にはもっと行動力のあるヒロインが好きですが、最後まで一気に読むことができました。
第2次大戦中にロンドンで生まれ、結婚後はイギリス本土から100キロ離れたマン島で暮らす。大の子供好きで、5人の子供を育てた。ジャーナリストである夫の強いすすめによって執筆活動に入った。2000年秋、ファンに惜しまれつつこの世を去った。ハーレクイン・ロマンスやハーレクイン・イマージュなどで刊行された彼女の作品は100冊以上にのぼる。