二人の恋の行方に最後までハラハラさせられました。富豪ゆえの障害や考え方などでお互いを信じあえるまでの時間がもどかしかったです。でも、お互いのすべてが相性良くまるで生まれる前からめぐり合うための人生のようで、うらやましいと思いました。

その名のごとく、エマを追い求めるチェイス。一方、チェイスに魅かれながらも、逃げ腰になるエマ。お互いが抱えた傷のせいで、互いに愛し合いながらも上手くいかないヒーローとヒロイン。周囲の思惑も絡んできて、二人の恋はますます前途多難に。二人が少しずつ心を通わせるようになる度に、誤解が生じたり、トラブルが起きたりと、読んでいて、本当にやきもきさせられました。それだけに、ラストシーンは「よかった～!」の一言でした。チェイスの義弟、レイフも気になる存在だったため、レイフがヒーローの話も読みたいと思いました。

熱い一夜のその後……。最初から最後までヒーローは一途にヒロインにアプローチし続けます。が、ヒロインはそれを理解してなくてもどかしい!!　やり過ぎ感の無いセクシーさと極上ロマンスを堪能しました。「さすが、ハーレクイン!」と思う1冊。お薦めです。ラストの部分にもちょっとしたアクシデントがあり、最後まで目が離せませんでした。

まさに大人の女性にお届けする1冊!　人生何が起こるか分からない!　同じ女性としてエマの感情にぐいぐい引き込まれる感じで、自分だったらどうするかなぁという思いが後からついてきます。終盤、思いもよらぬ展開にドキドキしました。

主人公達の印象は、ヒロインのエマは常に冷静。ヒーロー、チェイスに触れられて流されちゃうけどね……。チェイスは意外とあわてん坊。1ダースの検査薬って……(箱の数と中身の数が合わない気がするのは外国との違い?)　それと最後はビックリした!　いくらチェイスに自分の気持ちを認識させるためとはいえ、あんな仕打ち!!　3ヶ月やそこらじゃ流れちゃうって!

経営不振の企業をめぐる男と女の恋愛物語。プロポーズをする男に対して、結婚したくない女の葛藤が描かれていきます。周囲の状況に翻弄されながらもわだかまりを解決し、より深い愛情を育てていく二人の姿がよかったです。現実にもありうるようなストーリーで読み応え十分なのでご一読をお勧めします。