ハーレクイン・シリーズ
グウェンの婚約パーティ会場に、社交界の人気者デクラン・ナイトが現れ、その黒曜石のような冷たい瞳で彼女をとらえた。今やプレイボーイとして名を馳せる彼は、以前とはまるで別人だった。8年前、恋人を亡くした悲しみをまぎらすため、デクランは私を抱いた。情熱の余韻が消え去ると態度を一変させ、私をふしだらだと罵った……。屈辱的な記憶を押しやり、グウェンは深呼吸した。早く言わなきゃ――婚約者スティーヴが私の全財産を持ち逃げしたという、前代未聞の醜聞を。人々が期待に目を輝かせる。だが、青ざめ、身をこわばらせた様子は幸せいっぱいな未来の花嫁に見えるはずがない。そのときデクランが、突然グウェンの手を取り、優しくキスをした。「僕は幸運な花婿です」場内はどよめきと歓声に包まれた。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2012年03月20日
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- 著者
- イヴォンヌ・リンゼイ
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- 訳者
- 氏家真智子
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- 定価
- 734円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2012年03月09日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-51508-7
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- 書籍番号
- D-1508
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- ミニシリーズ
- ナイト家のスキャンダル
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モニター
届いたその日に読了。走りだけを確認するつもりでしたが、序盤からドラマチックでぐいぐい引き込まれてしまい、一気読みしてしまいました。過去に二人はヒーローの婚約者(ヒロインにとっては親友)を亡くした悲しみから過ちを犯しますが、すぐ我に返って別れてしまうのですが、二人ともお互いが忘れられなかったんですね。契約結婚を持ちかけたヒーローも決して傲慢じゃなく紳士的で、ヒロインも自立した手に職を持つ大人の女性で、二人の気持ちの高まりも読んでいてとても自然でした。二人の周りが少しいいいい人過ぎた(ヒロインの元婚約者以外)気はしますが、読後感はとても良かったです。
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モニター
デクランが婚約式に現れたとき、二人の危険な半年間の契約結婚が始まった……。グウェンは婚約者スティーヴに奪われた財産を取り戻すために。デクランは信託資金を得て、ホテルを入札するために。取引は成立し、あとは半年間形式的な夫婦としてセックスなしの共同生活を送るだけ。しかし当初の思惑通りには行かなかった。二人はお互いの間をうごめく欲望を計算に入れていなかったのだ。そして、欲望がいつしか愛となることも……。夫婦のふりを解いたときの二人の応酬に、思わずにやけること間違いなしです!!
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モニター
愛することは思い込み? 婚約者を事故で失ったヒーローは、目の前にある別の幸せに背を向けていた。ヒロインはヒーローとの許されない一夜のせいで、愛していない男性と婚約した。お互いが何処かで気がつけば、8年間もの歳月を無駄にしなかったのに……でも、それだからやっと真実の愛に気付けたのかもしれない? 魅かれあう二人が本当の気持ちにたどり着くまで、 たびたび「思い込み」の壁が邪魔をしてヤキモキしました。「ありがとう」と素直に言えるヒーローは素敵でした!(もっと早く素直になって欲しかったわ)
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モニター
銭的な問題回避のため契約結婚をするグウェンとデクラン。8年前グウェンの親友でありデクランの恋人だったレナータの死をめぐって因縁のある二人の結婚は、結婚を決めた時点から波瀾含みで読者もドギマギさせられました。互いへの愛に気づいてからも、なかなか進展しない様子にやきもき。〈ナイト家のスキャンダル〉3部作の第2作目となる作品ですが、この作品単体でも十分に楽しめる作品となっています。
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モニター
いつも通り、こんな男性と恋いしたい! と思わせてくれる男性でした。ハンサムで少し冷たくて、でも実は愛情深い。最高です。ストーリーとしてはお金目的の結婚という始まりに、少しショックを受けましたが、だんだんグウェンとデクランの心が惹かれ合っていくのが分かり、山あり谷ありだからこそ恋って輝くものなのかしらと思えました。素敵な作品に出会えてよかったです。
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モニター
過去に一度過ちを犯した、亡くした妻の親友グウェンと、ある事件を理由に6ヵ月間の偽りの結婚をしなくてはならなくなったデクラン。二人は世間に見破られないように夫婦を装おうとします。お互い相手の心が分からないばかりか自分の本当の心さえ分からないで、深い恋の湖上に張った薄い氷の上でもがくような生活が始まりました。二人の計画はうまくいくのか、そして二人の関係はどうなるのか、期待と不安でハラハラしながら読みました。
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モニター
8年前に亡くした恋人のことが未だに忘れられないヒーロー。そしてその亡くなった恋人とヒロインは親友同士。とはいえ、一緒に亡き人を偲ぶといえるような関係には程遠い二人が契約結婚をすることに。ほんの少し手を伸ばして歩み寄ればいいのに……という距離にいるように思えるのに、なかなかお互いに寄り添えない二人がどうなるのかと、先が気になり一気に読んでしまいました。前作、次作ともに読みたくなるお話でした。
ニュージーランドに生まれ、13歳のころからロマンス小説を愛読するようになった。ブラインド・デートで出会った男性と結婚し、2人の子供がいる。読書を通じて人々のさまざまな愛の力を追体験していると言う。