ハーレクイン・シリーズ
シドニーの郊外で農場を営むルイザは、ある日突然、思いがけない人物の訪問を受けた。ヨーロッパのマリッツ国の皇太子、ラウルだ。彼はルイザに驚くべきことを伝える。マリッツの王に忠誠を誓うアーディッサ公国の大公が亡くなり、後継者は孫娘に当たるルイザしかいなくなったというのだ。かつて暮らした国にいい思い出がないルイザは、今すぐ帰国して王女の務めを果たせというラウルの命令を拒否する。すると、彼はやむなく卑劣な手段を行使し、マリッツ国の命運をも握るルイザを無理やり祖国に連れ去った。
-
- 頁数
- 160頁 / 新書判
-
- 発行日
- 2012年03月05日
-
- 著者
- アニー・ウエスト
-
- 訳者
- 八坂よしみ
-
- 定価
- 723円(税込)
-
- ポイント
- 0pt
-
- 発送予定日
- 2012年02月24日(予定)
-
- ISBN
- 978-4-596-12713-6
-
- 書籍番号
- R-2713
-
モニター
冷徹。それは、目的のためなら手段を選ばないラウルの第一印象でした。一方ルイザは、素直でよく働き、生き生きとして好感が持てます。それぞれ過去に苦い経験があり、相手を信じることができずにやきもきさせられます。しかし、ラストは感動的で、お互いの愛の深さに涙が溢れました。私のお気に入りになりました。
-
モニター
気がせいてページの半分辺りから読み始めました。それでもヒロインにすぐ感情移入できて、彼女のせつない片思いに涙がにじんできました。流石アニー・ウエストですね! 後日初めから読んだら更に彼女に同情してしまいました。
-
モニター
自分が王位を継ぐため、強引にヒロイン、ルイザと結婚しようとするヒーローのラウル。はじめは「なんて傲慢な!」と思いましたが、自分の行為を思い悩んだりする一面もあり、そのギャップに魅力を感じました。ヒロインのルイザも、自分をきちんと主張できる、自立した女性として描かれていて、好感が持てました。どちらかというと、ヒーローであるラウルの心情を中心に描かれているので、とても新鮮な印象の作品だと思います。
-
モニター
愛を知らない孤独な王子ラウルを、牧場育ちの王女ルイザが癒していくシンデレラストーリー。現代も王家の子供は、普通の家庭とはかけ離れた環境で育ち、愛を探しているという話を読むにつれ、50年ほど前に天皇家に嫁いで、お子様たちを普通の家庭のように育てた美智子皇后というのはすごなぁ~といつも思います。後半のラウルの苦悩している姿にホロリときます。
-
モニター
宮殿でプリンセスのような生活をする! 女の子にとって夢のような暮らしが実は「冷たい祖父の道具」にされることだったと気づいた時の落胆、哀しみはどれほどのことだったか。ヒロインは農場を大事に守って生きてきたのに、またしても逃れられない運命に翻弄され、憧れはすでに消え失せた宮殿での生活に引き戻されていく。反発しながらもヒーローに惹かれ、自分を失わずにまっすぐ生きるヒロインがとても切なく、素敵です。ヒーローも実はとても優しい男性で常にヒロインを思いやっていて、安心して読み進めることのできる一冊です。
-
モニター
始めからぐんぐん引き込まれていく感じでした。ヒーローとヒロインの出会いから、惹かれあっていく過程がよくわかり、とてもきゅんときました。関連作品もぜひ読みたくなりました!!
家族全員が本好きの家庭に生まれ育つ。家族はまた、彼女に旅の楽しさも教えてくれたが、旅行のときも本を忘れずに持参する少女だった。現在は彼女自身のヒーローである夫と2人の子とともにオーストラリア東部、シドニーの北に広がる景勝地、マッコーリー湖畔でユーカリの木に囲まれて暮らす。