ハーレクイン・シリーズ
エロイーズは伯爵のもとに押しかけたことを早くも後悔していた。イギリスの有力者であるウォルトン伯爵がこのパリで恋に落ち、指輪を贈って求婚したのは、美人の妹であって私ではない。でも、妹は別の男性と駆け落ちし、彼の評判は危機に直面している。そして私は、大嫌いな男と結婚させられそうになっているのだ。互いの問題を解決するには、きっとこの方法が最善のはず……。「マドモアゼル、さっさと用件に入ってくれないか?」いらだたしげな伯爵の冷たく光る瞳にひるみながらも、エロイーズは意志の力を振り絞って言い切った。「とても簡単なことなんです。私と結婚してください」
-
- 頁数
- 256頁 / 新書判
-
- 発行日
- 2012年03月05日
-
- 著者
- アニー・バロウズ
-
- 訳者
- 長沢由美
-
- 定価
- 901円(税込)
-
- ポイント
- 0pt
-
- 発送予定日
- 2012年02月24日(予定)
-
- ISBN
- 978-4-596-33134-2
-
- 書籍番号
- PHS-34
-
モニター
平凡なヒロインを魅力的で愛されキャラとして書きあげた作者の力量に脱帽しました。ヒロインが不美人なうえ、中身も知的な会話が苦手な平凡タイプという設定ですが、うまく魅力的で愛されるキャラに描かれています。こういう設定のヒロインだと知的で会話にウィットがあるというのが王道なのですが、残念ながら逆のタイプ。しかし心の純粋さと素直さが魅力的。登場人物もちょっと問題のある人ばかりなのですが暗くならずテンポよく楽しく読めます。難しい設定を楽しく書きあげたなと感心しました。
-
モニター
この思いやりの行き違いはいつ正しい方向に理解されるの?! と途中からイライラ・ハラハラ(笑)。早く解決して~~!と一気に読んでしまいました。読み手には伝わっているお互いを思う心が、ヒロインたちには伝わらなくてじれったく思いましたが、恋心を募らせていく様子が丁寧に描かれていてせつなくなりました。思いやりの行き違いながらも行間から溢れ出る2人の愛情で、読み終わったあとも幸せな気持ちが続きました。
-
モニター
大好きなリージェンシー。自信が持てないヒロインはヒーローのあらゆる言動を、これでもかっというくらいに誤解して頑なになっていきます。ヒーローはそんなヒロインの信頼を得るためにいろいろ画策するのですが、二人の気持ちがすれ違うたびに“胸キュン”でツボでした。ハラハラしながら最後まで一気に読んでしまいました。お勧めの一冊です。
-
モニター
実は苦手な歴史モノ。おそるおそる読み始めましたが、なかなかどうして、サクサク読み進めてしまいました。仕方がないとはいえ、エロイーズの後ろ向きな想像癖とチャールズの深読みし過ぎな性格が最後の最後まで誤解とお互いの気持ちのすれ違いを生んでイライラさせられました。それが読み進めるための牽引役になったようです。どうしてこうもお互いを曲解してしまうのかが隠れたテーマかも。だとしたら、まんまと罠にかかりました。
-
モニター
自分からプロポーズという、大胆な事をするエロイーズに、最初からぐいぐい惹きつけられてしまいました。でも、チャールズに気持ちを打ち明けられない姿に、「今がチャンス!! 気持ちを打ち明けて!」と何度も思いました。色々訳ありの政略結婚。夫婦になってから恋愛する二人に、最後までハラハラさせられました。
-
モニター
2度読みました。登場人物は個性があって魅力的。甘さあり、せつなさありのお話です。私自身がシンデレラストーリーが苦手なので、1度目は物語や世界観に入り込めなかったのかもしれません。シンデレラストーリーがお好きな方にはお勧めの一冊です。
つねに本を読んでいるか、頭の中で物語を創作しているような子供だった。大学では英文学と哲学を専攻し、卒業後の進路は決めかねていたところ、数学専攻のハンサムな男性と出会い、結婚する決心をしたという。長年、2人の子供の子育てを優先してきたが、彼女の頭の中にある物語に興味を持ってくれる人がいるかもしれないと思い、小説を書きはじめた。