ハーレクイン・シリーズ
キスは媚薬のように
今日はフルーの二十五歳の誕生日。祝ってくれる恋人はいない。一年半前、婚約者に手ひどく裏切られて以来、彼女は男性とのつき合いをいっさい絶っていた。だからその日、犬の散歩中に迷い込んだ隣家の敷地で、不機嫌な隣人アントニオ・ロチャスと初めて顔を合わせたときも、警戒を緩めなかった――彼と私では住む世界が違うもの。スペイン人の億万長者も名うてのプレイボーイも私には必要ない。けれど、どれほど警戒しても、結局は無駄だった。「誕生日の人にキスをするのは決まりみたいなものだろう?」アントニオの温かい息が頬にかかり、フルーは固く目を閉じた。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2007年10月20日
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- 著者
- キム・ローレンス
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- 訳者
- 柿原日出子
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- 定価
- 713円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-12234-6
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- 書籍番号
- R-2234
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