ハーレクイン・シリーズ
夜明けを待ちながら
ローマの病院で働く妹が産休を取ることになり、ルーシーは妹の代診医を引き受けた。勤務先のロンドンの病院を辞め、逃げるようにローマに向かう。とんでもない男を立派だと勘違いし、生涯の愛だと信じていたなんて。ルーシーは身も心もぼろぼろだった。だから、ヴィットーリオを見た瞬間、わかったのかもしれない。この人は私と同じ境遇にある、と。彼はその整った顔立ちに、ときおり悲しみと苦痛をにじませる。ルーシーは彼の心に向き合いそうになる自分をいましめた。もう私の人生にややこしいロマンスは必要ない。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2007年09月05日
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- 著者
- マーガレット・バーカー
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- 訳者
- 井上きこ
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- 定価
- 713円(税込)
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- ISBN
- 978-4-596-21899-5
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- 書籍番号
- I-1899
看護師としての経験を生かし、病院を舞台にした作品で読者を引きつけるマーガレット・バーカー。今回は悲惨な経験を経たのち、愛に背を向けようとするドクターが登場します。