ハーレクイン・シリーズ
友人の邸宅で開かれるハウスパーティーに招かれ、1年半ぶりに社交界に復帰したジュリエットは、周囲の冷たい視線を浴び、さっそく後悔し始めていた。そこへ、見目麗しいがやけになれなれしい紳士が、厚かましくもエスコートを名乗り出てきた。セバスチャン・セントクレア卿――公爵家の稀代の放蕩者。きっと女主人に説得されたか賭でもしているに違いない。黒い噂のつきまとうわたしと、かかわりたいはずがないのだから。不躾な誘惑を冷たくあしらったその夜遅く、寝室のバルコニーでたたずんでいると、彼が物陰から現れた!
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- 頁数
- 256頁 / 新書判
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- 発行日
- 2012年02月05日
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- 著者
- キャロル・モーティマー
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- 訳者
- 古沢絵里
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- 定価
- 901円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2012年01月27日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-33132-8
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- 書籍番号
- PHS-32
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モニター
さすがキャロル・モーティマー !というべき作品。ヒストリカルでも、ホットで胸がキュンとなるような文章とストーリーはそのままの面白さ。ヒロインが心を開けない裏にあるものが何なのか、なかなかヒーローに伝わらないあたりも本当にもどかしく感じました。セントクレア家4兄妹のシリーズも残すところ妹のお話のみ。すでに出ている兄2人の恋物語もオススメです!
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モニター
どこかで聞いた名前と思ったら『鷹の公爵とシンデレラ』のホーク、そして『薔薇のレディと醜聞』のルシアンの弟のお話でした。何となく“事件の犯人”が誰か想像出来ちゃいながらも、「でも !問題はヒーローとヒロインがどうなるかよ!」とワクワクしながら一気に読んでしまいました。ヒロインのジュリエットが不幸を背負いながらも凛としていて素敵です。
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モニター
誇り高い貴婦人が葛藤や自尊心と戦いながら、官能に目覚めていく過程が、非常にどきどきしました。行きつ戻りつして、なかなか縮まらない二人の距離が歯がゆく、期待が高まります。その一方で、放蕩の若い貴族が真剣な愛情に気づき、混乱する様子がかわいらしく、そちらのほうに感情移入してしまう場面も! 本当に歯がゆいやり取りで、「素直になればいいのに!」と何度も思ってしまいました。とはいえ、ハッピーエンドなので安心して読めました。上流階級の夏のすごし方が素敵です。
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モニター
少女のように純真な未亡人ジュリエット。彼女に迫るセントクレア家の三男セバスチャン。ラブシーンがアツいです。じれったいです。でもそればかりではありません。終盤次々と明かされる真実! セバスチャン、健気なジュリエットを幸せにしてあげてね! セントクレア家の他のお話も読んでみたくなりました。
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モニター
美しきジュリエットは不幸な過去のせいで、セバスチャンをなかなか信用できません。それなのに、自分が知らぬ間にある容疑までかけられていて…。セバスチャンは、ジュリエットがそんな事をするはすがない!と信じ、裏で真相を探ろうとするのですが、そんなセバスチャンも放蕩者! 簡単にハッピーエンドにはなりません。けれども素敵な放蕩者です。2人の楽しい駆け引きを、もっと見たかったです。
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モニター
自分につきまとう黒い噂に苦しむジュリエットと、典型的な放蕩者のセバスチャン。異なる価値観の二人ですが、セバスチャンの強引な誘惑に、戸惑いながらも惹かれてしまうジュリエット。そこに、ナポレオンのスパイ疑惑が絡んで複雑になっていく筋立てに、どのような展開が待っているのか、わくわくしながら読み進めました。魅力的な人物設定なので、セバスチャンの兄弟の登場する他のシリーズも読んでみたくなりました。
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モニター
ハウスパーティーに舞踏会に舟遊びにと、その優雅な描写はまさにリージェンシーの醍醐味。ところがジュリエットは黒後家蜘蛛なんて不名誉なあだ名は付けられるわ、普通のヒロインがときめきそうな描写のたびに、読んでるこちらが驚くほどの拒否反応を示すわで…。放蕩者のセバスチャンがヒーローなだけに、すれ違い方もまた激しい! 戦争の影が時折顔をのぞかせる、ただ優雅なだけではない物語にドキドキしました。
ハーレクイン・シリーズでもっとも愛され、人気のある作家の一人。3人兄妹の末っ子としてベッドフォードシャーの小村で育つ。14歳の頃からロマンス小説に傾倒し、アン・メイザーに感銘を受けて作家になることを決意。コンピューター関連の仕事の合間に小説を書くようになり、1978年、みごとデビューを果たした。物語を作るときにいちばん楽しいのは、ヒロインとヒーローの性格を考えるとき。書いているうちに徐々に主導権が移り、いつのまにか彼らが物語を語りはじめるのだという。