ハーレクイン・シリーズ
深夜、タリーは兄が勤める会社のオフィスに忍び込んだ。なんとしても、このお金を金庫に戻さなければ。もとはといえば、軽率な兄が持ち逃げしようとしたものだけれど、タリーは彼を諭して会社に返すことで納得させた。誰にも気づかれないように、彼女が返してくると請け合って……。でも金庫を開けてお金を戻そうとしたとたん、部屋の明かりがついた!「驚いたな、犯人は一人だけ。それも、子供なみに小柄だ」大柄な男性が険しい目でタリーを見つめている。兄が会うのを最も恐れていた、社長のイェイト・ミーケムに違いない。この男性は、きっと私を容赦なく扱うだろう。肉親をかばうために、タリーは自分がどうされようと甘んじて受け入れる覚悟を決めた。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2012年02月20日
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- 著者
- ジェシカ・スティール
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- 訳者
- 水月遙
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2012年02月10日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-22215-2
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- 書籍番号
- I-2215
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モニター
兄が会社から持ち出したお金を返す――ただ、それだけのはずだったのに。金庫にお金を返しに行く時に男性がいたのだ。兄を守るため、タリーは自分がどうされようと甘んじて受け入れる覚悟を決めて……という設定の恋愛小説です。兄を守ろうと必死になるタリーが、素敵な恋をするまでが書かれていて、こういう設定の話が大好きな私のツボに入りました。素敵なロマンスが好きな人におすすめしたい作品です。
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モニター
出会いは最悪と言っていいような二人で、それぞれ秘密もあるので、一体どう進むのかドキドキしました。お互いに惹かれあっているのに誤解や気持ちがすれ違うのが、読んでいて辛かったです。ヒーローはものすごくヒロインを大切に思っていて、嫉妬に苦しむところが切なかった。ヒロインの兄も、この二人の出会いのきっかけになったと思えば、まあ、許せます。この作家さんの作品は初めて読みましたが、新たにお気に入り作家を発掘できた気分で次作が楽しみです。
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モニター
読み始めたら止まらない面白さです。さらに、登場人物が魅力的です。どんな状況でも前向きにがんばるヒロインも大好きだし、なんといってもオレ様キャラのヒーローがたまに見せてくれる心からの笑い声や優しさがたまりません。ヒーローに本気で恋してしまいそうです。ぐいぐい押してくれる強気な男性が好きな方には絶対おすすめの作品です。私はこの作品を読んで素敵な時間が過ごせました。
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モニター
疑わしい女性にもかかわらずとてもヒロインに心を奪われてしまうヒーロー。こんなに好きになってもらえる女性がうらやましい。とにかく一途なヒーローが多いこの作家さんですがヒロインを大切にしてくれるこんな男性がたくさん周りにいてくれたらとてもうれしいですね。途中のもどかしさが逆に結末を盛り上げてくれる独特のストーリー展開がとてもはまります。激しい恋愛ものを期待される方には若干物足りないかもしれませんが。
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モニター
危機的な状況からゴールまでのストレートにはいかない展開が魅力的です。兄の存在が途中読者にいろいろな感情を湧かせる役で飽きさせず、他の登場人物もそれぞれに背景があり、二人だけの物語に収まらない深みがあります。兄との対比で真っ直ぐなタリーに好感が持てました。読み返す時に各場面でのイェイトの心境を想像するとより楽しめると思います。タリーへのじれったい想いや、心を痛めたりするイェイトにとても心を揺さぶられました。
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モニター
この本を読んでいる間、始終ドキドキしっぱなしでした。兄が盗んだお金を会社に返しにきたタリーと、社長のイェイトは最初は憎しみ合う関係でした。でもお互いのことを少しずつ知っていくうちに相手の優しさに愛情を感じていく過程がすごく面白かった。とにかくストーリー展開の先が読めなくて、はらはらしっぱなしでしたが、最初から最後まで夢中になって読むことができる本だと思います。
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モニター
兄が盗んだお金を会社に返しにきたタリーと、そこに居合わせた社長のイェイト。勘違い、すれ違いを乗り越えて結ばれる2人が素敵でした。兄の存在が良いスパイスとなってます。どうしてこんなにダメな兄なんだ!?と思うところもありましたが……。先が読めないストーリーにどんどん引き込まれます。途中で止めずに、一気に読みたいお話です。
イングランド中部の田舎に、7人きょうだいの6番目に生まれた。公務員として働きながら小説を書き始める。夫の励ましを得て作家デビュー。一番の趣味は旅行で、メキシコ、中国、香港……と、取材をかねてさまざまな国を訪れている。