ハーレクイン・シリーズ
両親に続いて兄も亡くしたルーシーは、今や天涯孤独の身だが、その両親の遺した会社が売却されそうだと知って驚いた。しかも、それを企んでいるのは筆頭株主のロレンツォ・ツァネッリ!ロレンツォの弟とルーシーの兄はかつて親友同士だったが、登山中の事故で兄だけが助かり、彼は今でも私を恨んでいるのだ。でも、両親の唯一の形見を守るには、ロレンツォに懇願するしかない。だが恥を忍んで出向いたルーシーを一笑に付し、怒りをあらわにしながらもロレンツォは激しいキスをした。いったいどういうこと? ルーシーは想像もしなかった――彼のこのうえなく甘美で残酷な復讐が始まろうとしていることを。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2012年01月20日
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- 著者
- ジャクリーン・バード
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- 訳者
- 山田理香
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2012年01月05日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-12694-8
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- 書籍番号
- R-2694
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モニター
登山中の事故で弟を亡くしたヒーローと、ヒーローの弟と一緒に登山し、一人生き残った人物の妹であるヒロインのお話。ヒロインの兄も病気で亡くなっていて、弟の死を受け入れられないヒーローはヒロインにかなり最低な振る舞いをします。早いうちからホットなシーンもあるのですが、それもすべて復讐目的なので、早く誤解に気付いてよ~とヤキモキしながら読みました。ようやく真実を知ったときに受けたヒーローの衝撃の深さを思うと、ついつい同情して涙……。けれど、もう少し早くヒロインの話を聞いてくれたらと。全体的に、前半のヤキモキ度が強かっただけに、楽しく読めました。
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モニター
ルーシーは、兄の死によって受け継いだ会社を守ろうと奮闘する画家。会社を守る為、銀行家のロレンツォに援助を求めますが、ロレンツォの弟が死んだのをルーシーの兄のせいだと思ってる彼は断る事に。ルーシーは策を練りますが根に持っているロレンツォにことごとくつぶされていきます。しかしロレンツォはそんなルーシーに魅力を感じ、自分の愛人にして最後に捨てるつもりでいるのです。読んでいると彼の非道さには怒りを感じますが、彼女の愛によって彼が変わるのが読みどころです。
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モニター
久しぶりのジャクリーン・バードの新作ですが、相変わらず力強く、情熱的な描写に読み始めてすぐに物語に引き込まれました。傲慢で魅力あるロレンツォに心ならずも惹かれていくルーシーの気持ちが手に取るようにわかる作品となっています。ロレンツォのルーシーに対する復讐心と恋心の板挟みの感情の揺れなど、細やかな描写にぐっとひかれるものを感じました。
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モニター
美しく心優しいヒロインが、死んだ兄のことでヒーローにひどい誤解をされ、悩みながらもヒーローを愛し続ける姿に惹かれました。ヒーローがとても酷く、ヒロインが辛い思いばかりするので、読んでいてとても辛かったのですが、ハッピーエンドのラストとの対比がすばらしく、感動しました。
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モニター
傲慢なヒーローと、天涯孤独の身で、相続した工場を守るためになんでもするけなげなヒロイン。設定だけでもとっても好みでした。ストーリーも、過去に起きたヒーローの弟とヒロインの兄の悲劇がもとで、誤解からヒロインに冷たくあたり、自分の心になかなか素直になれないヒーローにもどかしさを感じながらも、王道の展開で、最後はとても幸せになれ、読後はすっきりしていてよかったです。もう少し悪役的な存在が登場してもよかったかな?と個人的には思いました。
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モニター
イタリア人男性と言えば陽気で明るいイメージがありましたが、本作のヒーロー・ロレンツォはプライドが高くて見事なまでに傲慢な男性でした。ルーシーに惹かれていながら彼女を侮蔑し、愛人になれと持ちかけます。一方のルーシーは、ロレンツォを最低の男と罵りながらも、彼の男性的な魅力から逃れられない。互いの利害のために恋人の振りをして体を重ね、この二人一体どうなるの……?と最後まで目が離せません。
もともと趣味は油絵を描くことだったが、家族からにおいに苦情を言われ、文章を書くことにした。そしてすぐにロマンス小説の執筆に夢中になった。旅行が好きで、アルバイトをしながらヨーロッパ、アメリカ、オーストラリアを回った。18歳で出会った夫と2人の息子とともに、今も生まれ故郷のイングランド北東部に暮らす。ロマンティックタイムズ誌の受賞歴をもち、ベストセラーリストにもたびたび登場する人気作家。