ハーレクイン・シリーズ
スペイン公爵の愛人
秘密めいたスペイン人の彼と、平凡な英国人の私。二人の未来に、夢など抱いてはいけなかったのに。
ローレンは今夜、久しぶりに会うスペイン人の恋人ラモンにあなたの子どもを身ごもった、と言うつもりだった。ところが二人の今後に話を向けた途端、ラモンは驚くべきことを言う。彼は企業グループの総帥であるだけでなくスペイン公爵家の跡取りで、花嫁はいずれ貴族の家柄から“ふさわしい女性”を迎える、と。一時の相手と宣言され、ローレンは何も告げずに彼のもとを去った。1年半後、彼女が働く弁護士事務所に突然ラモンが現れ、ローレンを彼の会社の専属弁護士として雇いたいと言いだした。いっしょに仕事をしていれば、いつか息子のことを知られてしまう!そして、いまも彼を忘れられずにいることを……。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2012年01月05日
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- 著者
- シャンテル・ショー
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- 訳者
- 柿原日出子
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2011年12月17日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-12692-4
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- 書籍番号
- R-2692
読者レビュー
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まみー
二人の関係に未来はあるのかと尋ねるヒロインに、愛人だと言い切るヒーロー。いずれ貴族の娘と結婚する身だから。「それなら出て行く」と言うヒロインが潔くてステキでした。一年半後に再会しても愛人扱いをして、気が済んだら捨ててやろうと考えているヒーローと、気丈な弁護士のシングルマザーのヒロイン。子供の存在を知った後半、立場が逆転して、叩き込まれた帝王学から感情を抑えてしまうヒーローと、幼少期からの男性不信による自立心と、あと一歩信じきれないヒロインの葛藤が良かった。裏切られて傷つく前に心に壁を作ってしまうヒロインに対し前半の傲慢ぶりとは裏腹に愛するという事を幅広く深い意味でとらえているヒーローに驚きました。
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ロンドン育ちの英国人作家。少女の頃から頭の中でお話を作るのが大好きで、10代の頃にはミルズ&ブーン社のロマンスを読んでいた。20歳で結婚、第1子の誕生とともにケント州の海辺に移り、現在も在住。浜辺を歩きながら小説のキャラクターを考えるという。趣味はガーデニングや散歩で、チョコレートには目がない。6人の子供の母親でもある。