ハーレクイン・シリーズ
アレグラは運転していた車の事故で生後間もない娘を亡くし、かろうじて命をとりとめた彼女自身も大きな傷を負った。事故の前後の記憶がないまま数カ月の療養生活を送ったが、自らの企業帝国の拡大に奔走する夫のミゲルは見舞いにすら来ない。アレグラは結婚生活がすでに破綻していることを思い知り、癒えたばかりの体でメキシコのカンクンにあるビーチハウスを訪れた。ミゲルと出会って結ばれた思い出の場所で、すべてを清算する決意を固めようとしたのだ。ところが不意にミゲルがビーチハウスに姿を現し、憤怒の表情を浮かべながら驚くべき言葉を言い放った。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2012年01月05日
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- 著者
- ジャネット・ケニー
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- 訳者
- 深山千尋
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2011年12月17日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-12690-0
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- 書籍番号
- R-2690
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モニター
誤解から生じてしまった溝が、不慮の事故によりさらに深くなり、ヒロインの記憶喪失と、ヒーローの頑なな性格も加わり、なかなか修復されず、ハラハラさせられてとても楽しかった。あまり馴染みのない、メキシコやカンクンといったエキゾチックな場所が舞台なのも新鮮だった。
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モニター
初めて読んだ作家さんだと思うのですが、この1冊を読んでファンになりました。アレグラはある事故がきっかけで、一時的に記憶をなくし、子供までなくしてしまいます。見舞いにすら来ないミゲルに離婚を申し出るのですが、すぐにまだミゲルを愛している自分に気づきます。アレグラが子供を亡くして悲しむ時には、思わず私も泣いてしまいました。記憶を徐々に取り戻すにつれ、二転三転していくストーリーは目が離せず一気に読んでしまいました。ミゲルにも悲しい過去があるのですが、最後はハッピーエンド! 私も微笑んでしまい、余韻にひたれる作品でした。
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モニター
旦那さんは高慢で勝手でヒロインを思いやってはくれず、耐え切れなくなって子供を連れて家を飛び出しますが、事故にあって生死をさまよい、最愛の子供を亡くすという本当に可哀そう過ぎるヒロイン。そして本当にどこまでも頑固で腹立たしいまでに高慢なヒーローに、半ばイライラしながら気が付けば一気に読んでしまいました。悲劇にばかり遭遇しながらも、それでも耐え続けるヒロインは応援したくなりました。
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モニター
ちょっと官能的な表現も出てきますが、イヤラシさがなく、感動すら覚えるほど。なぜか言葉がすれ違って誤解が生じるけれども、惹かれあうのには言葉は要らない、むしろ邪魔! なんだよね…。そんな運命的な、野性的な、それでいて理性的に抑制しようという力が働いて…恋って矛盾だらけなんだけど、それが醍醐味。そういう気分を味わいました。
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モニター
傲慢さの陰に優しさと激しい愛を隠したヒーロー・ミゲルと、自立心を持ったヒロイン・アレグラの愛の復活の物語。アレグラの事故に隠された真相が判明するにつれ、すれ違いの原因や、ミゲルをかたくなにした悲しい過去が明らかに。読みながら少しじれったいほどに頑固な二人が、徐々に結婚当初よりも深い結びつきを見出す様子に胸が熱くなります!
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モニター
交通事故が原因で記憶喪失に陥ったアレグラが、夫であるミゲルとの決別のためメキシコを訪れるところから始まるストーリー。なぜ交通事故が起きたのか? なぜ自分が入院している病院に夫が見舞いに来ないのか? 多くの疑問が投げかけられ、読み進めていくうちに徐々に明らかになっていくミステリー調のお話になっています。結論が出たと思うと、また違う事情が明らかになり、ハラハラさせられる展開で一気に読んでしまいました。
アメリカ中西部カンザス州に生まれる。父親は大衆小説、母親は古典文学を彼女に読ませ、本を通して想像もつかない世界を見て育った。のちに祖母の屋根裏部屋でハーレクイン・ロマンスを見つけ、“恋に落ちた”という。馬に乗ってミシシッピから西部まで歴史をたどる旅をしたこともあり、これまでヒストリカル・ロマンスで2度の受賞歴がある。