ハーレクイン・シリーズ
雇主に関係を迫られて逃げ出したコンパニオンのネルは、乗り込んだ馬車が横転して席から放り出され、気づくと見知らぬ男性の腕の中にいた。偶然乗り合わせた裕福な身なりのそのハンサムな紳士は、魅入られたようにネルを見つめ、いきなり唇を奪った。そして我に返るなり、あわてて彼女を解放して恥じ入った。ネルはそんな実直そうな姿にときめくが、彼が社交界で噂の的のブロムウェル子爵だとわかり青ざめる。追われる身となった今、目立つわけにはいかないのに……。自己紹介を迫られ、困ったネルはとっさに偽りの名を口にした。
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- 頁数
- 256頁 / 新書判
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- 発行日
- 2012年01月05日
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- 著者
- マーガレット・ムーア
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- 訳者
- 石川園枝
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- 定価
- 901円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2011年12月17日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-33130-4
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- 書籍番号
- PHS-30
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モニター
博物学者で冒険家のブロムウェル子爵と、ある理由から追われる身となったネルは、出会った瞬間に惹かれあいますが、それぞれ別の理由で結婚を考えることはできません。相手を想うからこそ身を引こうとする二人が切ないです。ネルの相手を思いやる心、芯の強さに感動しました。
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モニター
冒頭の主人公ネルによるジャスティニアンの描写で彼への興味が募りました。偽名を使わなければならなくなったネルと生真面目なジャスティニアンの恋がもどかしく、先へ先へと読み進みました。
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モニター
19世紀イギリス、子爵は馬車で謎めいた美しい女性ネルと出会った。お互いに一目で気になる存在に…。しかし、逃亡中のネルは偽名を使い、本当の自分を見せられない。また、子爵もどんなに愛しても“結婚できない”理由が。そんな二人が、お互いを強く求め合うラブストーリーでした。どんな風にハッピーエンドになるのか、結末が気になって一気に読めたお話でした。
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モニター
ヒストリカルというと、お行儀のよい堅苦しいイメージが先行していましたが、この作品は予想に反して、情熱的なストーリーでした。本を手に取った時は、ずいぶん厚みがあるなと思ったのですが、作品の中に、その後の展開を期待させる文章がところどころに引用されていて、次へ、次へと読み進められたため、あっという間に読み終えてしまいました。魅力的だけれど変わった趣味の子爵と、自分をしっかりと持ったヒロインのネルのロマンスは、ちょっとじれったいところもありましたが、なかなか刺激的で新鮮でした。
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モニター
子爵との軽いキスから始まり、穏やかなやり取りのなか、お互いに惹かれあっている。そんなところに両親の死の真実。追いかけてきたいやらしい雇い主。とことん親切で優しく思いやりがあり、行動力もある子爵。子爵の母親の心優しい親切。女性の立場で考えるとプロポーズを断るなんて…。最後までどうなるのかドキドキしました。
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モニター
偶然乗り合わせた馬車の事故で二人は出会うのですが、ヒロインは事情があり偽りの名を子爵に告げてしまいます。本当の名を明かせないままヒロインと子爵がどんどん惹かれあっていく様子がハラハラドキドキでした。子爵は親切で男らしく常にヒロインを守ろうとするのですが、時に恥ずかしがりやの少年のように顔を赤らめるタイプで、何と蜘蛛の研究家! 二人の恋路にも蜘蛛が色々とかかわってくる所があり、読んでいて楽しく魅力です!
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モニター
蜘蛛オタク?(ちゃんとした学者さん)でありながら、たくましくやさしく誠実なヒーローと、ある出来事により偽りの名でヒーローと行動を共にするヒロインのお話。とにかくこ~んなやさしいヒーローがハーレクインにいました?ってくらい誠実で懐の深いヒーローが素敵です。ヒロインも名前を偽っていることに苦悩し、これ以上騙せないって感じて自分から告白する姿は胸を打たれます。ヒーロー両親も「どうなの?」という感じでしたが、母親が息子可愛さから、心配しながらももちろん最後に応援する姿に拍手を送りたくなりますよ。ヒーローの友人たちのお話もあるようなのでそちらも読んでみたくなりました。
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最初、本が届いた時「ヒストリカルか・・・。」と内心テンション下がりました。マーガレット・ムーアは初めて読む作家さんでした。ところが、ハーレクインマジックにまんまとかかり、あっという間にのめりこみ一気に読みあげました。ぐいぐいと物語に引き込むその熟練のワザは作家さんもですが、訳者さんも凄い。いい仕事されましたね(笑)。マーガレット作品がお好きな方はヒーローがブロムウェル子爵と聞いてピンとくるのではないでしょうか・・・。保護本能むきだしのヒーローがヒロインを守る献身的な姿は女性として羨ましい限りです。この話しを読み進めていくと他にも関連作品があることがわかりました。『あのキスの記憶』のダグラス・ドゥルーリーとジュリエットが登場します。他社からも関連作品が出ているようです・・・。もちろんこの後、全部読む予定です。このシリーズの最後のヒーローが誰かわかる終わり方・・・。次の恋の行方がどうなるのか気にせずにはいられません。さすがっっお見事な仕事ぶり。今から待ちきれません。早く翻訳して下さい。ハーレクインの編集部の方へお願いですっっ。マーガレット・ムーアの次の作品の発売予定を教えて下さい。勿論このシリーズのです。あぁ~次の話しが待ち遠しくて夜も眠られない。ハーレクインとかけて、かっぱえびせんと、ときます。どちらも、やめられない、とまらない。お後がよろしいようで。【モニター】
【編集部より】ご好評いただきありがとうございます! 残念ながら本シリーズの今後は本国でも未定のようですが関連作のHS-377『あのキスの記憶』は電子書籍でお楽しみいただけます。またM・ムーアの新刊は3月にMIRA文庫より刊行予定ですので、よければそちらもご期待ください!
中世のイングランドを舞台にした作品で好評を博す。特にハーレクイン・ヒストリカルのミニシリーズ〈戦士に愛を〉では、多くのファンを魅了した。作家になったきっかけは、8歳のとき友人とともに、美しい乙女とハンサムな男性が主人公の物語を作り上げたことだったと振り返る。トロント大学では文学士号を取得。現在、作品数は40を超え、フランス、イタリア、ドイツなど世界中で出版されている。