ハーレクイン・シリーズ
17歳の看護実習生ディーは、姉の帰りを待っていた。きょうは美人の姉シルビアが、家に新しい恋人を連れてくる。マークが玄関に現れたとき、ディーは息が止まりそうになった。こんなにもハンサムで、明るく大きな声で笑う人は初めてだ。姉とじゃれ合いながらも、ディーを一人前のレディとして扱い、きちんと話をしてくれる彼を、ディーはすぐに好きになった。姉の恋人でもかまわない。わたしたちはこんなにも気が合うのだから。だがディーはまだ知らなかった。姉のほんとうの心の内を。そして、マークの奔放な女性関係や、無鉄砲で命知らずな夢を。ディーの、長く苦しい片思いのはじまりだった。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2012年01月05日
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- 著者
- ルーシー・ゴードン
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- 訳者
- 東みなみ
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2011年12月17日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-22209-1
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- 書籍番号
- I-2209
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- ミニシリーズ
- 愛をたどる系譜
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モニター
シリーズ名に<愛をたどる系譜>とあるように、ディーとマークが出会い、戦争という試練にあいながら、愛に気づいていく物語です。丁寧にふたりの気持ちが書かれており、じっくりと話に引き込まれました。マークが心と体に傷を負い、ディーのために別れなければと思う気持ちが、とても辛かったです。お互いに、一緒にいたいがために、同じ事を考えていた。これは離れられないと思いましたね。読み終わって、じ~んときます。お勧めです。
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モニター
ダイヤモンド婚式を、子供や孫等、大勢の人達に祝ってもらったマークとディー。二人の結婚に至る長い婚約期間が、六十数年前の道徳観に照らして描かれています。相手の気持ちを思いやったり、自分の気持ちを見失いそうになりましたが、崖っぷちに追い込まれ、真実の気持ちが見えた二人でした。
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モニター
実は私、大戦時代の作品は苦手なんです。日本は出てこなくても、なぜか敬遠してました。おっかなびっくり読み始めたのですが、途中から安心して読めるようになったし、そんなの全く関係なかったと思いました。大戦ものが苦手な方には特におススメです。最高でした。ルーシー・ゴードンと言えば、魅力的な大人の男性を描く作家だと思っていましたが、向う見ず、だけど愛情深い青年の純情を見事に描いています。ヒロインの一途さと純愛度は圧巻。個性豊かな脇役も登場し、夢中になれる一冊です!!
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モニター
私は恋愛にあまり興味がないし、プレイボーイという言葉に苦手意識を持っているので、あらすじを見て重そうな話だなと思いました。しかも相手は姉の恋人。これまた面倒な感じが…。実際に読んでみると先が知りたくなり、どんどん読み進めて気がついたら読みきっていました。それだけ話にはまったということでしょう。主人公の片思いが長くて苦しい感じでしたが、恋愛に興味があまりない人にもお勧め出来る一冊です。「こんな恋もあり」ですよ。
雑誌記者として書くことを学び、ウォーレン・ベイティやリチャード・チェンバレン、ロジャー・ムーア、アレック・ギネス、ジョン・ギールグッドなど、世界の著名な男性たちにインタビューした経験を持つ。ヴェネチアでの休暇中、街で出会った地元の男性と結婚。会って2日で婚約し、結婚して30年以上になる。二人は3匹の犬と共にイングランド中部に暮らしている。