ハーレクイン・シリーズ
ルネ・マルシャンは故郷のニューオリンズに戻ってきた。仕事のパートナーで、恋人でもあったピート・トレイナーが、突然プロジェクトを降り、行方をくらましてしまったからだ。彼女は責任を問われて仕事を辞め、愛も失った。いったいなぜ、彼はいなくなってしまったの?二人で過ごした幸せな日々の思い出を忘れられないまま、家族で経営する〈ホテル・マルシャン〉の仕事に没頭するルネの前に、突然ピートが現れたのはただの偶然だろうか。仕事で来たという彼は、しばらくホテルに滞在することになった。ルネの心は開いた古傷に疼くが、胸のざわめきはやまず……。
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- 頁数
- 224頁 / 新書判
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- 発行日
- 2011年12月20日
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- 著者
- クリスティ・ゴールド
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- 訳者
- 木内重子
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- 定価
- 755円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2011年12月06日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-82719-7
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- 書籍番号
- HL-19 (初版DG-42)
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モニター
ハリウッドでプロデューサーとして働いていたヒロイン、ルネは、映画監督で恋人だったヒーロー、ピートとの間に起きた、自分では解決出来ない問題で仕事も恋も失ってしまいます。故郷に戻り家業のホテルの広報として働いていました。それまでのキャリアとは違うけど、家族の為・自分の為にも懸命に暮らしてきた頑張り屋さんです。仕事を失った思いとピートへの思いが複雑に絡み合って悩むルネと、もう一度ルネを取り戻そうとするピートの間の色々な過去の出来事が切ないです。映画監督というピートですが、ちょっと乱暴な口調がワイルドさを出しています。
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モニター
愛も仕事も失ったヒロインのルネは、家族が経営するホテルの広報担当として故郷に戻り、経営が苦しい家業を立て直そうとがむしゃらに働きます。そんなルネの前に、かつての恋人である映画監督のピートがよりを戻そうと再び現れます。ピートにはある事情があってルネと別れざるを得なかったのですが、その理由をルネは知りません。一度壊れてしまった関係を、ピートがもう一度取り戻そうと懸命に努力する様子が微笑ましいです。ルネも実はまだピートに惹かれていて、かつての裏切りと恋心の間で葛藤します。二人は十分に大人といえる年齢ですが、初々しく、恋に年齢は関係ないと思える素敵な作品でした。
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モニター
3年前に自分の前から姿を消してしまった元彼が、突然目の前に現れたら、どうするか? 自分だったら・・・なんて、置き換えて一気に読んでしまいました。3年もたって、相手の前に現れるなんて、現実にはよほどの勇気と自信がないとできないかも、、それをやってのけてしまう今回のヒーロー、ピートはなかなかの強者。昔の過ちをうだうだと謝ったりして卑屈になったりせず、それはそれとして、きっぱりヒロインに迫っちゃったりするところがハーレクインのヒーローっぽかったですね。女性をゆるぎなく愛するヒーロー好きには、おススメです。
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モニター
仕事と恋人を同時に失ったルネ。それもその恋人のせいで・・・。三年経って、その恋人ピートが目の前に。--あらすじを読んだだけで、続きが気になる作品です。届いてすぐに読み始めました。読んでいくうちに、大人の女性であるルネの中に、少女のような恋に臆病な面が現れて、ぐいぐい惹きつけられました。ピートの裏切りを許せず、再び傷つきたくない気持ちと、それでも惹かれる気持ちに、揺れ動く様が切ない。大人の男性も恋には臆病になるのだと再発見するような、ピートの心の動きも見事に描かれていて、読み応えがありました。大人の恋愛も良いものです。
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モニター
登場人物の設定がすごく良かったです。特に子どもの存在(それぞれの甥と姪)が、ブレーキになったり、結婚が人生に必要なものと意識させたりと、素敵なドラマを観た感じでした。終わっていない元恋人同士の心に情熱がどんどん燃え上がっていくのが自然に伝わってくるやり取りや、手首をそっとなでたりといった、ゾクゾクくるような興奮シーンが続き、一気に読み終えました。3年前の謎があったり、とにかく情熱的で、刺激的でした!!
12歳のときからロマンス小説を書き始めた。元神経外科医の夫と3人の子供とともにテキサスに暮らす。かつては馬を乗りこなして大会にまで出場していたが、小説を書くために乗馬をやめ、かわりに末娘に“愛のむち”をふるっていたと回想する。執筆していないときは、オフィスで執筆している夢を見る。