ハーレクイン・シリーズ
街にクリスマスキャロルが流れる季節になると、ピッパは浮き足立つ人々を避けるように仕事にのめり込む。数年前のクリスマスの、つらい失恋をまだ忘れられないからだ。そんなある日、ピッパはロスコーという実業家と出会う。彼女の美しさに惹かれたと臆面もなく言うロスコーは、“窮地にいる弟を誘惑してほしい”と奇妙な依頼をする。わたしに惹かれていると言いながら、弟を誘惑しろですって?失礼な申し出に憤慨するべきだと思いながら、ピッパは断れなかった。尊大でどこか陰のあるロスコーに、彼女も興味を引かれていた。愛に心を閉ざしている自分と、どこか似ている気がして……。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2011年12月05日
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- 著者
- ルーシー・ゴードン
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- 訳者
- 加納三由季
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2011年11月17日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-22206-0
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- 書籍番号
- I-2206
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- ミニシリーズ
- 愛をたどる系譜
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モニター
一見何もかも完璧のように見える主人公ですが、心に深い傷を負っており、そのために愛を遠ざけています。ひょんなことで知り合った相手と最初は反発してばかりでしたが、仕事も通じてだんだん信頼以上の気持ちを抱くようになり…。そして、またも愛を遠ざけようとしたときに届いた亡き祖母の遺した言葉の数々はとても心を打たれる言葉ばかりで感動しました。テンポ良く進むストーリーと、心を打つ素晴らしい言葉の数々で、読んだ後もさわやかな感動が心に残りました。
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モニター
誰もが訪れを楽しみに待つクリスマス。けれどピッパにとっては、辛い過去の記憶に縛られる季節。しかし今年の冬は、ロスコーとの必然的な出会いが訪れる。お互いに一目会ったその日から、お互いの心の中にその存在を感じあう二人。大人の恋に、読者はぐいぐい惹かれていってしまうだろう。恋の行方は、必ず読んだ人の心の琴線にふれることだろう。
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モニター
心の傷の深さなんて、誰にもわからない。でも一番わかっていないのは、傷ついている本人なのかもしれない…。自分でも認められない、把握できないほどの傷をもつ二人が、まるで導かれるように出会います。心の傷は、決して独りでは癒せない。さらなる傷を増やしたくなくて、上手に鎧をまとってしまう…。そんな方におすすめしたいです。クリスマスキャロルが流れ始めて、気持ちが憂鬱になりはじめた人にも、奇跡を信じさせる一冊です。
雑誌記者として書くことを学び、ウォーレン・ベイティやリチャード・チェンバレン、ロジャー・ムーア、アレック・ギネス、ジョン・ギールグッドなど、世界の著名な男性たちにインタビューした経験を持つ。ヴェネチアでの休暇中、街で出会った地元の男性と結婚。会って2日で婚約し、結婚して30年以上になる。二人は3匹の犬と共にイングランド中部に暮らしている。