ハーレクイン・シリーズ
アナは賑わうパーティ会場で、資産家の元恋人とよりを戻せとうるさい継母の撃退法を必死に考えていた。やがて、宿り木の下に立つ男性に狙いを定めると、近づいて背後から肩を叩いて言った。「お願い、私にキスして」振り返ったのは青い瞳のゴージャスな男性。にっこり笑い唇を重ねてくる。その瞬間、不思議な火花がアナの体を駆け巡った。
「ただいま、ダーリン」――メグは目を疑った。彼が戻ってくるなんて。瀕死の大富豪ルークは、自分の死後、義弟に財産が渡ることを恐れ苦肉の策として、看護師のメグと便宜的な結婚をしたのだった。それから3カ月、瀟洒な邸宅で妻を演じていたメグに死んだと思い込んでいた名ばかりの夫は、ベッドを共にするよう命じた。
-
- 頁数
- 160頁 / 新書判
-
- 発行日
- 2015年04月05日
-
- 定価
- 734円(税込)
-
- ポイント
- 0pt
-
- 発送予定日
- 2011年11月17日(予定)
-
- ISBN
- 978-4-596-51490-5
-
- 書籍番号
- D-1490
-
モニター
『キスの魔法で』はキスしたことで急速に惹かれていく様子にドキドキしました。惹かれてはいけないと思っていても、どうしても引き寄せられていく様子が運命的な愛を感じさせました。最後のヒーローの告白は男らしくて素敵でした。 『もう一度愛を教えて』は、便宜結婚から愛が生まれますが、なかなかはっきりしない二人にとてもじれったかったです。
-
モニター
宿り木の下で素敵な男性とのキスは女性の憧れです。M・チャイルドの『キスの魔法で』は憧れのキスに加え、イケメンヒーローに不本意ながらも雇われるという萌えなシチュエーションにうっとりします。S・ハイアットの『もう一度愛を教えて』はヒロインが消極的でじれったい感じが、たまらなくツボでした。友人なら説教ものですね。積極的になろうよって言いたくなります。クリスマス、宿り木の下でのキスに魅せられる短編集です。
-
モニター
短編2話ですが、どちらも最悪な状況からのスタートで、展開が気になりドキドキしながら読みました。『キスの魔法で』はそんな相手との何気ない会話などから、その‘人間’を少しずつ感じ取っていくというところが好きです。『もう一度愛を教えて』はお互いの猜疑心を時間とともに解きほぐしていくプロセスが良いです。どちらも今読むべきストーリー。今年のクリスマスが楽しみになります。
旅行をこよなく愛し、機会さえあれば夫と連れだって研究旅行に出かける彼女は、この職業を世界最高と自負している。
RITA賞ノミネート経験もあるUSAトゥデイのベストセラー作家で、心温まるユーモアを織り込んだ情趣あふれる情熱的作風が魅力。数カ国に住んだが、故郷はニュージーランドと語る。