ハーレクイン・シリーズ
アメリカ人の夫との結婚生活に破れ、クレミーはイギリスの緑豊かな町へと戻ってきた。引っ越しの荷物も片づかないうちに、クレミーは信じられない偶然を知る。12年前の高校卒業記念ダンスパーティの晩、熱いキスを交わしたアレックが隣家に住んでいたのだ。
ベスは2年前の事故で夫と両親を同時に失った。あんな悲しみはもう二度と味わいたくなくて、他人と深くかかわるのを避けている。恋愛などもってのほかだ。だが、みぞれ混じりの雨が降る朝、裕福な実業家ニックと出会い、彼女の凍てついた心は揺さぶられ……。
ベネチアの壮麗な宮殿では仮面舞踏会が催されている。悲惨な事故で逝った夫ドメニコの生家を衝動的に訪れたのをダイアンは後悔した。こんなことをしても過去は変えられない。ふと近づいてきた男が仮面を外したとき、彼女は息をのんだ。亡き夫がなぜここに?
ジョージアはひとり静かに休暇を過ごすため、かつて両親が暮らしていたコテージに来た。ところがその晩、コテージの所有者で憧れの男性チャンスが突然現れ、近辺に洪水の危機が迫っていると告げた。図らずもジョージアは彼の屋敷でクリスマスを過ごすことに。
-
- 頁数
- 432頁 / 新書判
-
- 発行日
- 2015年11月05日
-
- 定価
- 1,320円(税込)
-
- ポイント
- 0pt
-
- 発送予定日
- 2011年10月20日(予定)
-
- ISBN
- 978-4-596-80829-5
-
- 書籍番号
- X-29
-
モニター
クリスマスを舞台にした四つの愛の物語が楽しめます。それぞれの話の登場人物も魅力的で、引き込まれていきます。心温まる話ばかりです。これからの季節にぴったりの一冊です。みなさんにぜひお勧めしたいです。
-
モニター
4人の人気作家さんによる4つのクリスマス・ストーリー。読み応えのある本です。それぞれ赴きの違ったラブストーリーですが、どのお話も全てハッピーエンドで読後感がよく、読み終わったあと幸せな気持ちになりました。特に3作目の『愛を忘れた伯爵』は、ドラマティックな展開でドキドキワクワクしました。魅力がぎゅっと詰まった、まるでクリスマスの贈り物のような短編集です。
-
モニター
どこで素敵な出会いがあるかわからないなぁ、と感じさせてくれる短編集です。それぞれのお話のヒロインはいろいろな苦労や辛い思いをすることが多いなか、前向きに生きていく女性たちです。その彼女たちと出会うヒーローたちも不器用ながら女性を愛し守ろうと一生懸命でキュンとします。まさにクリスマスの奇跡のようなラブストーリーで心がぽかぽかしてきます。
-
モニター
一年の中で、一番楽しいイベント、クリスマス。どの物語もワクワク。現実の私から離れて、うっとりします。再婚だったり、死んだとお互い思っていた夫婦の再会。ストレートな愛に心惹かれます。女性の大胆さに、どぎもをぬかれることも。ハッピーエンドのお話は、気持ちがおだやかになれます。
-
モニター
クリスマスのお話らしい、様々な愛のお話に、うっとりしてしまいました。特に、ジェイン・ポーターのお話には、あまりのヒロインの過酷な試練に、思わず泣いてしまいました。しかし、どんな目にあっても諦めずに、家族の為に頑張っている姿を見て、自分もしっかりしなければと強く感じました。ただ唯一、キャサリン・ジョージさんのお話で、終盤になるまで、ヒロインやヒーローの相手に対する気持ちが今一つはっきりせず、分かりにくかった事が、残念でなりませんでした。
-
モニター
クリスマスに合わせたお話です。クリスマスの少し前からこの本を読むと、確実に「これからクリスマスに向かう」という気分が味わえると思います。どのお話も良いお話で、4本も入っていてこのお値段はお買い得だと思います。私は特に、最初のお話と最後のお話が気に入りました。一つずつでも満足のいく作品でした。
-
モニター
「クリスマス」の季節がやってくるこの時期に、絶妙なタイミングで手にした読み応えのある一冊です。特に4つの物語のうち、私が好きなのは「愛を忘れた伯爵」です。偶然の再会の場所がベニスの仮面舞踏会というのも、謎めいているし、主人公たちの傷ついた心が徐々に癒されていくのもクリスマスにふさわしいのではないでしょうか。つらい過去や運命を乗り越えようとする女性たちに元気をもらいました。
ロンドン生まれ。写真家、看護師、オーストラリアの砂漠での救急車の運転手など、多くの職業を経験する。それでも、作家がこれまでで最高の職業だと語る。医師の夫をモデルにすることもある小説のヒーロー作りの合間に、料理や読書、観劇、アメリカのウエストコースト・ミュージック、娘や息子との会話を楽しんでいる。
1978年にイギリスでデビューして以来、刊行された作品は実に100冊を超える。14歳のころからロマンス小説に傾倒し、作家になることを決意した。物語を書き進めていくうちに徐々に主導権が登場人物へと移り、いつのまにか彼らが自由に物語を紡ぎはじめるのだという。
アメリカ、カリフォルニア州の小さな町で生まれ、10代から20代前半は南アフリカなどの海外で過ごす。イギリスに滞在中、ロマンス小説に出合い夢中になった。文学修士号を持ち、現在は教師をしている。夫と幼い2人の息子とともにシアトル在住。ハッピーエンドの物語が好き。
イングランドのウェールズ生まれ。早くから熱心な読書家で、その情熱はやがて書くことへと向いた。エンジニアと結婚し、9年間ブラジルに暮らす。その後、息子と娘の教育のためにイギリスに滞在することがふえ、ひとりで過ごす夜に小説を書くようになる。執筆や読書の合間に料理やオペラ、骨董品を見て歩くことを楽しんでいる。