ハーレクイン・シリーズ
ケリーは雑誌で偶然目にした写真を見て、息がとまりそうになった。ジョー・タナーという男性の写真だった。それは25年前、政変で殺害されたとされる、アンブリアの王家の人々にそっくりだった。やはり王家の子供たちのうち何人かは生き延びていたのだ……。通信社に勤めるケリーにとって、彼の住所を調べるのは簡単だった。ケリーは休暇を取って、ジョーが住むカリフォルニアへと向かった。できるだけ接近して、彼のことがもっと詳しく知りたくて。でも近づきすぎて気づかれてしまった。彼を見失ったと思ったとたん、ケリーは、たくましい男性の腕で地面に押さえつけられていた。「君は誰なんだ? 答えるまで、ずっとこうしていてもいいんだぞ」
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2011年11月20日
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- 著者
- レイ・モーガン
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- 訳者
- 山本みと
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2011年11月02日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-22204-6
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- 書籍番号
- I-2204
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- ミニシリーズ
- 夢の国アンブリア
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モニター
通信社に勤めるアナリストのヒロインと、妻を亡くし傷心を抱える元特殊部隊隊員であるヒーローとの出会いは、偶然だったけれど、必然ではあったのかもと思わせてくれました。亡くなった妻はヒーローのジョーの一部になり、残された娘とヒロインのケリーが新しい家族になっていく過程は、ちょっともどかしさもありつつ、そのもどかしさを楽しめる展開です。ジョーが実は失われた王家のプリンスだった、という思いがけない設定も重要なスパイスとなり、ストーリーを面白くしています。
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モニター
自分が何者かというかすかな記憶を紐解くことになった、元特殊部隊のヒーロー・・・。自分が何者か?ということを他人から聞かされるのはどんな感じなのでしょうか? 真実を受け入れることを拒み続け、主人公を拒絶し続けた。そんな二人のハッピーエンド。うれしいですね。
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モニター
イマージュらしい、心のつながりを育てあうラブストーリーでした。最初は、自分のことをアンブリア王家の行方不明になった王子と信じるヒロインを拒絶しつつ、女性としての魅力に惹かれていくヒーロー。母国を追われた人々が王家の復興を願って、生き残っているらしい王子たちを探すというわくわくするような背景をベースに物語が展開。読み始めは、なんて聞く耳を持たないヒーローなのか(読んでる自分はヒロイン目線なので、・・・)と思ったり、ヒロインが個人的な思いから突き進む純粋さを、羨ましく思ったり。ヒーローは、元特殊部隊員だけあって、我が身は自分で守れるタイプでありながら、生後、元妻側に引き取られていた娘には弱腰で、世話焼きのヒロインを頼りにして、徐々に心を通わせ始めます。ロマンス小説を一度読んでみたいと思われる人や、どれがいいのかしらと思っている人に是非、お薦めしたい作品です。
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モニター
通信社に勤めるケリーと、元特殊部隊隊員のジョーは、悪政に苦しむ「アンブリア王国」が縁で出会います。二人はそれぞれ事情を抱えた状態で出会いますが、ケリーの一生懸命さと誠実さが、頑なだったジョーの心を少しずつほぐしていく過程が素敵です。ジョーと亡き奥さんとの間に生まれた娘・メイとの交流も微笑ましくて、読後に心がほっこりする作品です!
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モニター
苦悩を抱えるタフガイの自信あふれるセリフの口説きが、好みでクラクラしました。野性的な男性の心の傷がより彼をセクシーにしていました。元特殊部隊隊員と通信社のアナリスト、この設定にスパイ的な要素が含まれていて、秘密や命を狙われているかもといったスリルがたまらない作品でした。この作品は「アンブリア王国」の王子たちのロマンス3部作の2作目。育った環境が違う王子たち。どの王子が一番魅力的か興味があります。
アメリカの作家。人生の大半を過ごした西部の雰囲気が好き。無骨な荒くれ男だろうと、都会に暮らす粋な男だろうと、ロマンチックなヒロインを魅了するのは男の野性味だと信じて疑わない。彼女自身もそんな西部の男のひとりと結婚し、4人の子供をもうけた。現在、南カリフォルニアに住む。