ハーレクイン・シリーズ
ペイジはさんざんな目に遭ってきた。早産で産んだ双子の一人を亡くし、絶望した夫に去られ、いまは働きながら病弱で耳の不自由な3歳の娘を育てている。仕事と子育てに忙殺され、ペイジはすっかり痩せ細ってしまった。だから、親友ナタリーの結婚式でブライズメイドにあてがわれた、こんなセクシーな赤いドレスを着ていると、なんだか居心地が悪い。もうひとつ、彼女をそわそわさせるものがあった。ナタリーの花婿のいとこで、やはり外科医だという、ヴァレンチノだ。彼は先ほどから、無遠慮なまでに熱い視線をペイジに注いでいる。いかにもプレイボーイ風のイタリア人が、わたしになんの用?訝りながらも、ペイジは胸に甘い疼きが広がるのを感じた。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2011年11月20日
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- 著者
- エイミー・アンドルーズ
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- 訳者
- 麦田あかり
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2011年11月02日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-22203-9
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- 書籍番号
- I-2203
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モニター
不安を覚えつつヒーローに惹かれてしまうヒロインの葛藤とそれを打ち破ろうと奮闘するヒーロー。とにかくヒロインへの心遣いにただただ感心してしまいました。これでヒーローはヒロインへの愛を自覚してないっていうんだから不思議です(笑)次第に緩んでいくヒロインのガードと徐々に変化していくヒーローの気持ちが伝わってくる作品でとても楽しめました。
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モニター
ペイジは双子の一人をなくし、夫に去られ、身体の弱い子供を育てている。仕事や育児に疲れきったペイジ。そんな中、いかにもプレイボーイ風のイタリア人に心奪われていくという話で、素敵なロマンスです。不幸な女性が素敵な男性を好きになっていくというストーリー設定が私のツボでした。登場人物も素敵です。作中の食事のシーンなどロマンス以外のところも面白く、ストーリー性があります。読み応えのある小説を読みたい方におすすめです。
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モニター
セクシーで知的で社会的な地位も確立していて、しかもどこか母性本能を刺激するヒーロー。愛ゆえに疲れ切ったヒロインに、生きている実感を与えてくれます。ただ一方的に与えるのではなく、お互いに癒しあい相手を受け入れてゆく過程が素敵でした。
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モニター
すごく素敵なお話でした。とにかくヒーローが素晴らしい! 愛なんて信じないと言いつつも、行動も言葉も愛でいっぱいです(笑)。 女性なら絶対にこんな男性に愛されたい! と思う位、思いやりと優しさと強さを持った男性でした。ヒロインもただ単に意固地になって拒んでいるのではなく、一度辛い思いをしているからこその恐怖と不安で新しい一歩が踏み出せない。同じ女性としてヒロインの心情がよく分かるだけに最後はとってもあたたかい気持ちになれました。
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モニター
二人の関係は一夜限りのものになるはずだった…。その後、二人が再会して、お互いをよりよく知っていく中で、深い信頼や愛情を育てていく姿がとても素晴らしかったです。現実のイタリア人男性も、恋人愛や家族愛に対して熱い思いを抱いているのかしら?と思わずにいられない作品でした。
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モニター
今回も初めての作家さんで、ドキドキしながら読みました。ペイジ、ヴァレンチノがふたりとも過去に傷をもち、殻に引きこもりながらも、人生を発展させていこうとする姿に感動いたしました。ペイジは再び傷つきたくないと思いながら、ヴァレンチノの優しさに抵抗できず、惹かれていきます。ヴァレンチノもまた、愛に気づくまでの葛藤がもどかしくもあり、うなずけるところあり、読みながらどんどん引き込まれていきました。この作家の作品をまた読んでみたいです。
オーストラリアに生まれ、美しいブリスベーンの町に住む。看護師としての専門的な興味からメディカルロマンスを読み始め、趣味でロマンス小説を書いていた母親の影響で、やがてみずからも執筆に挑戦。ハスキーボイスの歌手、ビーチ、おいしい料理とワインに目がないという。