ハーレクイン・シリーズ
仕事ぶりは一流だが、容姿は小太りで地味な看護師……。医師たちのそんな話を耳にして、エミリーは憤慨した。しかも“小太りで地味”と言ったのはユレス・ロメイン教授。オランダから来たハンサムで優秀な外科医で、みんなの憧れだった。彼を手伝って難しい手術をこなすうち、少しは打ち解けられたけれど、自分の容姿についてのエミリーの引け目は、決してなくならなかった。ところが、病院でダンスパーティが開かれた夜、パートナーにないがしろにされて打ちひしがれるエミリーを助け、家まで送ってくれたのは、ほかならぬユレス・ロメイン教授だった。そして教授へのわだかまりがようやく溶け始めたとき、エミリーは彼から思いもよらない申し出を受けることになった。
-
- 頁数
- 160頁 / 新書判
-
- 発行日
- 2011年11月05日
-
- 著者
- ベティ・ニールズ
-
- 訳者
- 高木晶子
-
- 定価
- 723円(税込)
-
- ポイント
- 0pt
-
- 発送予定日
- 2011年10月20日(予定)
-
- ISBN
- 978-4-596-22202-2
-
- 書籍番号
- I-2202
-
モニター
どうせ私なんて……美しい妹をもち、小太りで地味な自分に自信がない主人公エミリー。そんな彼女を読めば読むほど応援したくなり、心の中で「がんばれ!!」と声援を送りながら読みました。
-
モニター
ヒロインを小太りで地味と言いきったヒーローと、その会話を聞いてしまった彼女に、惹かれていくヒーローを見ているのが楽しかった作品でした。ヒーローの第一印象は、なんて嫌な奴! と思いましたが、話を読んでいくうちに、あら? あらら? とても紳士で素敵でした。これは2度読みしてこそ彼の素敵さが解るのかもしれないなぁと思いました。
-
モニター
エミリーとレニエ。最初が悪かったとはいえ、最後の最後までこんなにこじれるハーレクインは初めてでした。二人の気持ち、お互いに気付かないのにハラハラしましたが、ハッピーエンドでホッとしました。
-
モニター
舞台はオランダ。そしてドクターとナース。ヒーローの教授は彼女を好きになるんだろうか。ヒロインのエミリーはいつになったら、変身して美しい女性になるのだろう。そんなことを思いながら一気に読み進めてしまいました。心優しいエミリーに幸せになって欲しい。そう願わずにはいられませんでした。読み終えて幸せを感じられる作品です。
イギリス南西部デボン州で子供時代と青春時代を過ごした後、看護師と助産師の教育を受けた。戦争中に従軍看護師として働いていたとき、オランダ人男性と知り合って結婚。以後14年間、夫の故郷オランダに住み、病院で働いた。イギリスに戻って仕事を退いた後、よいロマンス小説がないと嘆く女性の声を地元の図書館で耳にし、執筆を決意した。1969年『赤毛のアデレイド』を発表して作家活動に入る。穏やかで静かな、優しい作風が多くのファンを魅了した。2001年6月、惜しまれつつ他界。