ハーレクイン・シリーズ
「マギー、お願いよ! 私を見捨てないで」悲しげな声で訴える少女に、マギーは折れるしかなかった。まさか英語を教えている18歳のカタリーナに付き添って、ふたたびスペインを訪れることになるとは思ってもみなかった。それも、すべてはセバスティアンの取り決めによるものだった。彼はカタリーナの後見人兼婚約者で、傲慢かつ危険な魅力を持つ男。いくらカタリーナの亡き父親から彼女を託されたからといって、強引に婚約までして守る必要があるの? 少女を救いたいと思いつつ、その一方でマギーは、どうしても男性として意識させられてしまう、セバスティアンに屈しそうな自分がいやでならなかった。8年前あの国で恋に落ち、ずたずたにされた心の傷を抱える身なのに。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2011年11月05日
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- 著者
- ルーシー・ゴードン
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- 訳者
- 水月遙
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2011年10月20日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-22201-5
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- 書籍番号
- I-2201
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モニター
8年前に、スペインで恋に落ち、その結果、こころの傷を抱えてしまったマギー。登場人物のセバスティアンは危険で傲慢ですが、魅力たっぷりに描かれていて、マギーが彼に惹かれるのもわかるなぁと思ってしまいました。読み終えたあと、ピュアな思いに満たされて幸せいっぱいになりました。素敵なロマンスを読みたい方に、自信を持ってお勧めできる一冊です。多くの方に読んでもらいたいと思いました。
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モニター
一見強気なマギーは、知識も良識もありますが、亡夫との過去から抜け出せない儚い女性。一方、傲慢を絵に描いたようなセバスティアンは、スペイン大公。そんな二人が、運命のいたずらとしか考えられない展開で結婚し…雲間を漂ってるような不確実な愛が、お互いを思いやれる確かな愛へと変化していく様は、切なくなるほどで、大人の恋愛という感じで良かったです。
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モニター
主人公は家庭教師の女性で、その生徒の女の子の婚約者とのラブストーリーです。婚約者がいる男性とどんなふうに恋に落ちて、未来はあるのかしらとドキドキしながら読み進めました。主人公はつらい過去があり、なかなか心を開くことができませんが、二人で少しずつ歩み寄って乗り越えていく様が感動的でした。
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モニター
お堅いセバスティアンが少しずつマギーの人間性に惹かれてゆき、人間らしさを表してゆくのがとても興味深かったです。辛い過去を持ったマギー。二人の関係は前進しては後退し…、読んでいてとても不安にさせられたり心配したりどきどきでした。しかし、やはり愛する二人は結ばれる。ラブストーリーはこんなステキなラストがいいですね。
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モニター
少女を守りたいとの気持ちから、セバスティアンの取り決めにより、二度と戻らないと決めていたスペインにもどることになったマギー。そこで彼女は、セバスティアンの傲慢でちょっと嫌な人に思えるけれど魅力があるところにひかれて恋に落ちてしまいそうになります。そのくだりがとても読んでいて素敵だと感じました。セバスティアンのセリフが男性っぽくて魅力的だと思います。オススメの1冊です。
雑誌記者として書くことを学び、ウォーレン・ベイティやリチャード・チェンバレン、ロジャー・ムーア、アレック・ギネス、ジョン・ギールグッドなど、世界の著名な男性たちにインタビューした経験を持つ。ヴェネチアでの休暇中、街で出会った地元の男性と結婚。会って2日で婚約し、結婚して30年以上になる。二人は3匹の犬と共にイングランド中部に暮らしている。