ハーレクイン・シリーズ
苦労してキーリーを育ててくれた最愛の母が再婚した。相手は、母がハウスキーパーをしていた屋敷の主。思いがけないシンデレラ・ストーリーにキーリーは喜ぶが、幸せに輝いているはずの母の顔が浮かない。聞くと、再婚相手の息子が“財産めあてに父を誘惑した”と母を責め、小切手を持たせて追い出そうとしたというのだ!キーリーは憤慨した。許せないわ、そのタラントという息子――。オフィスに乗り込んだ彼女を迎えたのは、長身のハンサムな男だった。「きみがあの禿鷹の娘か? 母親が言うとおりの美人じゃないか」傲慢な笑みを浮かべ、無遠慮に彼女の体をながめまわす。気づくと、キーリーの手が音をたててタラントの頬を打っていた。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2011年10月20日
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- 著者
- ジェシカ・スティール
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- 訳者
- 松村和紀子
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2011年10月06日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-22200-8
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- 書籍番号
- I-2200
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モニター
古い作品だそうですが、今読んでも問題なく楽しめます。親を大切に思うからこそぶつかり合ってしまう二人。どちらも受けて立つ性格なので、惹かれ合ってるのにすれ違うのがとてもじれったい。ヒロインは素直になろう! ヒーローは早く愛してるって言って! ジリジリするのもハーレクインの醍醐味ですよね。ハラハラしたり思わず涙したり。さすがジェシカ。堪能いたしました。
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モニター
最初から最後まで主人公の感情に共感できる、とても素晴らしい作品でした。初めは、ありきたりな設定と思ったのですが、そうでなく、主人公の考えも行動も理解でき、あきることなくいっきに最後まで主人公の心情とともに読むことができました。良い作品に出会えました。
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モニター
2人の主人公、キーリー・マクファーレン、タラント・ヴァーレイのお互いの親を思う気持ちには、とても感動しました。親を大切に思うがゆえに、2人は、憎みあってしまいます。2人とも似たような性格なのか、対立するシーンにはその激しさに驚かされます。でも、とても情熱的で、情感豊かな素敵な作品だと思いました。
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モニター
お互いの親を思うあまりの誤解の出会いから、プライドゆえか思い込みのためか、理解しあおうとしない二人。惹かれあっているのに…出会うとお互い傷つけあう言葉ばかり。読んでいて素直になればいいのにと思いながら、でも、自分もそうしてしまうかもと思ってしまう。やはり、女は好きになってしまうと弱い、それが故意地を張ってしまう。その時、男性は…? プライドは時には捨てなくてはいけないのかも、でも、捨ててしまってはと、難しい。ただ、私は後悔しないことはない、だからこそ、いつも心に素直でありたいとは思っている。
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モニター
紆余曲折するからまった糸のような2人。からまった糸をほどこうとし、あせればあせるほど、からまりが酷くなる。少しの掛け違いで。しかし、どんなにからまった糸でもいつかほどけるときがくる。それが早いか遅いかは別として。行き違い・勘違い。人の考えや思いは、その本人しか分からない。他人の心が読めてしまうと、人生が面白くなる。人を思いやり、気遣う事を覚えながら、人間は成長していく。2人の思いは交差し、掛け違い、勘違いから始まっている。お互いに今までの人生で培った、考えや思惑等により、相手をみるフィルターがにごっていたようだが、その濁りも衝突しあうことにより相手の本性が見え、相手のことを知ることにより相手を好きになっていく。相手のことを思っているのだが、プライドか何か素直な自分の感情を受け入れることが出来ない。今までの思い描いていた恋とは異なるからか。この2人は自分の事以外にも、家族を愛する気持ちから、掛け違いが始まった。自分以外の第三者のことを思うと絡まりがひどくなる。この2人の恋はやきもきする事も多いが、自分の気持ちに素直になるという大切さを教えてくれる。
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モニター
勢いよく読むことができました。テンポもよく、親への愛・初めて知った愛情に切なくなりました。
イングランド中部の田舎に、7人きょうだいの6番目に生まれた。公務員として働きながら小説を書き始める。夫の励ましを得て作家デビュー。一番の趣味は旅行で、メキシコ、中国、香港……と、取材をかねてさまざまな国を訪れている。