ハーレクイン・シリーズ
「まさか、君は本気で赤ん坊を出張に連れていく気じゃないだろうね」社長のレックスの言葉に、ロミーはなんとか怒りを抑えた。急に行けなくなった上司に代わって、あわてて空港に駆けつけたのに。レックスの会社で働きはじめて半年、ロミーはずっと彼を避けてきた。それはレックスも同じだったはず。彼女のことを知りながら、一度も声をかけてこようとはしなかったのだから。ロミーはかつて18歳で、レックスと結婚を誓ってパリに駆け落ちした。短い間だったけれど、あのときの思い出は決して消えていない。けれど、今ではみんな大昔のこと。あまりに突然の出張で、預けることもできずに連れてきた我が子を、ロミーは不安げに見やった。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2011年09月20日
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- 著者
- ジェシカ・ハート
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- 訳者
- 望月希
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2011年09月08日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-22194-0
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- 書籍番号
- I-2194
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モニター
冒頭からヒーローが子供を抱いた昔の恋人と会うというかなりハードな場面から始まり、あらすじもハーレクインではあまりない内容となっていて興味をそそられました。ヒーローは強い信念を持つ冷徹な男性かと思いきやナイーブな面もあり、またシングルマザーとして生きる決心をしつつも悩むヒロインともに心理状況が丁寧に描かれた作品になっていました。今まで接する事のなかった赤ちゃんに振り回されるヒーローの様子には思わずニヤリとさせられました。
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モニター
テンポが良く読みやすくて最後まで楽しんで読めました。再会したばかりの頃は、ヒーロー&ヒロインともにお互いの魅力を認めようとしません。でもすぐにお互いの魅力に惹かれ始めます。特にヒーローは昔ほどヒロインが綺麗じゃない事にホッとしたりするんですがその数ページ後には何故昔ほど綺麗じゃないなんて思ったのか疑問に思う位ヒロインにメロメロです。そのヒーローのメロメロぶりが面白くて、ヒロインの連れて来たベビーにもメロメロになり、翻弄されてとってもおかしくて、でもその辺がとっても魅力的なヒーローでした。ヒロインもシッカリ者に見えて弱いところもあり、ベビーの事も一生懸命育てて、早く素直になってヒーローとハッピーになって欲しいなと思いつつ読んでました。最後までヤキモキする展開でしたが奇麗に収まって満足出来る1冊でした。
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モニター
12年ぶりにボスと部下として再会するヒーローとヒロイン。緊張しまくり、意識しまくりのヒーローがなんとも微笑ましく、ヒロインは苦労して子供を育ててきたので、芯のしっかりした気丈さがとても魅力的でした。ラストのプロポーズが最高に良かったです♪
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モニター
12年前に別れたロミーとレックス、ロミーが赤ん坊を連れレックスと仕事をすることになった。赤ん坊に慣れていないレックスが赤ん坊に慣れていく様子が微笑ましくロミーとのギクシャクした仲も仕事上うまく行っている様に見せかけていたが・・・関連作の「秘書の失恋日記」も是非読みたくなりました。
ガーナ生まれで、イングランドのオクスフォードシャーの田舎で育つ。土木技師として外国で働く父親に会うため、休暇ごとにアフリカ各地やニューギニアを訪れた。大学卒業後はウエイトレスから英語の教師まで、数多くの職種に就き、海外生活も経験した。現在はイングランド北部のヨークに暮らす。