ハーレクイン・シリーズ
アニーはあるセミナーで一人の男性を見かけてその場に凍りついた。数年前、旅先での開放感に後押しされ、情熱的な夜をともにしたルーク!堅実な私が、あんな大胆な行動に出たのは初めてだったのに、彼は翌日の約束もすっぽかして消えてしまった。しかも今、私がそのときの相手だったと気づいてもいないらしく、さかんに誘いをかけてきている。こんな男性に自分を捧げてしまったことが今となっては悔やまれる。だが彼の正体を知り、次の瞬間、アニーはおののいた。イタリアの大財閥のオーナー、ルカ・デ・サルバトーレですって?あれ以来ずっと秘密にしてきたことを彼に知られたら……。
-
- 頁数
- 160頁 / 新書判
-
- 発行日
- 2011年09月05日
-
- 著者
- キャロル・モーティマー
-
- 訳者
- 柿沼摩耶
-
- 定価
- 723円(税込)
-
- ポイント
- 0pt
-
- 発送予定日
- 2011年08月25日(予定)
-
- ISBN
- 978-4-596-12653-5
-
- 書籍番号
- R-2653
-
- ミニシリーズ
- 愛に戸惑う娘たち
-
モニター
若い時の一夜の恋で授かった息子を育て、その恋の相手に再会をしたものの、忘れられていたアニーが気の毒でなりません。子供を盾に、アニーの体にひかれ便宜結婚をせまるルカと、悪名高いバルフォア家に生まれ、その事で親権を奪われるのを恐れるアニーが、どうやって結ばれていくのか最後まで目が離せませんでした。
-
モニター
最初の回想シーンから話にグイグイ引き込まれ、経営セミナーに参加するようなキャリア・ウーマンのアニーと、財閥オーナーのルークのすれ違いや駆け引きを、ハラハラしながらあっという間に読み終えてしまいました。お金持ちでプレイボーイのルークが、アニーと同じように子供を大切にする人で良かったです。
-
モニター
ルークと再会したときのアニーの態度があまりにも怒りに満ちているのは、ちょっと不思議でした。いくら彼が初めての相手で、次の日には捨てられ、再会したときにはまったく彼女のことを覚えていなくても。でもすぐに、納得。まさかそんな展開になっていたとは。ただ、離れていた間にルークは人として精神的に成長し、アニーもがんばって生きてきた。このタイミングで再会できてよかったと思わせられる、心温まる話でした。アニーのお父さんが、なかなか粋。お姉さんたちの武勇伝も読んでみたいです。
-
まみー
再会してヒロインはすぐに気付きますがヒーローは盛んに誘いをかけ、敵意を感じながらも理由もヒロインが誰かもわかりません。この後の展開で4年の年月が意味を持ちます。中盤のヒーローの偏見や傲慢さには権利も資格も無いのにとイライラしますが、ヒロインを知るにつれ良識も思いやりもある態度に変わって行くのが好ましく、自身の問題から逃避した4年前ではこういう対応はできるはずも無く、ヒーローには必要な年数だったと思います。ただヒロインにとっては出会いそのものが人生を変えたと思うと男と女の違いを改めて考えてしまう作品でした。
ハーレクイン・シリーズでもっとも愛され、人気のある作家の一人。1978年にイギリスでデビューして以来、これまでに刊行された作品は実に100冊を超える。14歳のころからロマンス小説に傾倒し、アン・メイザーの作品に感銘を受けて作家になることを決意した。キャロルは3人兄妹の末っ子としてイギリスはベッドフォードシャーの小村で育った。一時は看護師を志したが、転倒した際に痛めた背中が治りきらず断念。その後、某メーカーのコンピューター部門に勤め、そこで働く間に時間を見つけて小説を書くようになった。物語を書くときに一番楽しいのは、ヒロインとヒーローの性格を考えるとき。書いているうちに徐々に主導権がヒロインとヒーローに移り、いつのまにか彼らが物語を語りはじめるのだという。