ハーレクイン・シリーズ
禁じられた一夜
ほかの女性との結婚を決めた彼が、なぜ私の前にまた現れたの?
アレクサは美術学校に在籍中、両親を飛行機事故で亡くしたが、親友の支えもあって、なんとか学校を卒業した。アレクサをプロの画家として成功させることに意欲的な親友は、広い人脈を駆使して肖像画の注文依頼を取ってきてくれた。ある日、アレクサは大物から注文が入ったことを聞かされる。名門一族の出身で、三十代にして企業帝国を率いる男性――ギイ・ド・ロシュマンが肖像画を描いてほしいという。きっと大金持ちのプレイボーイで、尊大な人間に違いない。気が重いながらもアレクサは依頼を引き受け、彼と顔を合わせた。ところが、ひと目見たとたんギイに魅了されてしまい、情熱の一夜を過ごしたあと、ごみのように捨てられるはめに。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2011年09月05日
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- 著者
- ジュリア・ジェイムズ
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- 訳者
- 鈴木けい
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2011年08月25日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-12650-4
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- 書籍番号
- R-2650
読者レビュー
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まみー
捨てられたヒロインの虚勢に涙が出ました。冒頭から感情も罪悪感も無い酷いヒーローに怒りました。いくら未来の無い情事と解っていても「結婚するから」は余りにも残酷です。結婚には重大な理由もヒロインを都合に合わせて呼び出す関係にも訳がありましたが、思いついた解決策がヒロインをさらに傷つけます。そして依頼してあった肖像画を引き取りに出向いた時ヒロインが描いたもう一枚の肖像画の中にヒーローに対する憎しみを見て、決して過去には戻れない事に気付きます。全てが収まる場所に落ち着くまでは何も説明できず、その時には憎しみしか残っていない事に気付く切ないヒーローでした。母の助けがあって本当に良かった。
十代のころに初めてミルズ・アンド・ブーンのロマンスを読み、それ以来の大ファン。ロマンスの舞台として理想的な地中海地方、そしてイギリスの田園が大好きで、とくに歴史ある城やコテージに惹かれるという。趣味はウォーキング、ガーデニング、刺繍、お菓子作りなど。現在は家族とイギリスに在住。