ハーレクイン・シリーズ
姉夫婦が夫婦水入らずで旅行に行くことになり、カッサンドラはそのあいだ子供たちの面倒を見るため、スコットランドのマル島に赴いた。子供たちはすぐさまカッサンドラになついてくれたが、ひとつ気になるのは、何かにつけて彼らが口にする、裏山の山小屋に住む“人食い鬼”の話だ。興味を引かれて山小屋へ様子を見に行ったカッサンドラは、目の悪い、ひどく無愛想な男に冷たくあしらわれる。どうやらその男ベネディクトこそが“人食い鬼”の正体らしい。何やら事情がありそうな彼を、カッサンドラは放っておけず……。
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- 頁数
- 176頁 / 新書判
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- 発行日
- 2011年09月05日
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- 著者
- ベティ・ニールズ
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- 訳者
- 加藤しをり
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- 定価
- 713円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2011年08月25日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-42008-4
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- 書籍番号
- PB-108 (初版I-23)
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モニター
邦題通りヒロインの作ったケーキがきっかけで話が進行し、淡々としながらも最後まで楽しんで読み終えることができました。自然にヒロインに感情移入して、前半はほのぼのとした気持ちに、後半は切ない気持ちになりました。ラストもお気に入りで読後感がとても良かったです。また、脇役のヤンの存在も単なるロマンス以外の面でヒーロー、ヒロイン以上に印象に残りました。ヒーローは気難しいところがあるし自覚もしていますが、読んでいて楽しいヒーローでした。
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モニター
前の恋が無残に破れ、もう恋をしないと誓っていたのに、ちょっと傲慢なのにどこか陰のある盲目のヒーローに惹かれるヒロイン。本当は優しくて言葉はないけど守ってくれるヒーローに恋をしてしまうが…愛しすぎて自分のことより相手の幸せを願うヒロインを私はうらやましく思いました。こんな恋がしたい!!
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モニター
心優しく好奇心旺盛な性格のヒロインが思いがけない出会いをし、世界が変わって行く様子が細かく描かれていて、ヒーローとの言葉の駆け引きやお互いの心の探り合いが恋を予感させる展開にドキドキしました。外科医として活躍しながらも、目が見えにくくなり、悲しみと絶望感に心を閉ざすヒーロー。でも、ヒロインの明るさと優しさ、抜群のユーモアのセンスに、振り回されながらも次第に心を開き、思いやりのある男性へと変わっていく姿に人間としての強さも感じました。
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モニター
姉夫婦の子供たちの面倒をみるためにマル島を訪れたカッサンドラ。子供たちが話していた“人食い鬼”に興味を抱く。裏山の山小屋に住む“人食い鬼”ことベネディクトと彼のお世話をするヤン。カッサンドラは何やら事情のありそうな彼らにますます興味を持ち関わって行くことになる。ベネディクトへの興味が想いに変わり二人の距離が縮まって話・舞台が広がっていく…。面白かったです。
英国西部の生まれ。オランダ人の夫と十二年間その故郷に住み、ベティは看護師、夫は病院事務と、ともに病院で働いた。のち英国に戻り、一九七〇年に作家活動に入る。一九八二年に日本語版デビュー。穏やかで静かなロマンス、その優しい作風が多くのファンを魅了した。二〇〇一年六月、惜しまれつつ永遠の眠りについた。彼女が生みだした作品は百三十以上にも及んでいる。