ハーレクイン・シリーズ
ビクトリアはエルデハリアの王宮で秘書を務めている。ある日、音信不通だった父親がふらりと現れ、王子の一人であるケイテブと賭をした。いかさまを見破られて投獄を言い渡された父親を助けるために、ビクトリアはケイテブの愛人として砂漠で暮らすことになる。
カリスタ王国のシークの娘クロエは身分を隠し、モデルとして働いていた。仕事で出向いたパーティで、彼女はニック・カリエールと名乗る億万長者に出会う。強引に誘惑され、クロエは一夜をともにしてしまった。彼が隣国のニコラス王子だとはまったく知らずに。
恋人のザフィールから故国で一緒に暮らそうと言われ、ジニーは喜びに包まれた。が、それはジニーが望むようなプロポーズではなかった。砂漠の国の王子であるザフィールとは文化が違うと悟り、傷心のジニーは彼の誘いを断るのだった。十年後、思わぬ再会が……。
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- 頁数
- 368頁 / 新書判
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- 発行日
- 2016年03月20日
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- 定価
- 1,320円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2011年07月21日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-80624-6
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- 書籍番号
- Z-24
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モニター
『に買われた花嫁』父を救うために愛人になることを選んだヒロインだが、ヒーローの人となりを知るにつれ深く愛してしまう。その想いがなかなかヒーローに通じない切なさに思わず涙してしまった。ヒロインが愛する人を守るためにとった勇気ある行動に拍手したい。
『プリンスの告白』砂漠の国の王子とシークの娘が米国で出会う。2人は出会うべくして出会ったのだと思えた。『千の夜をあなたと』古い慣例が愛し合う2人を引き裂くが、それを乗り越えて2人が結ばれて本当によかった!! -
モニター
長編・短編・中編の順に収録されていますが、どれも空気感が違います。長編『シークに買われた花嫁』が「陽」なら、中編『千の夜をあなたと』は「陰」、間の短編『プリンスの告白』は口直しみたいな印象でしたので、多分順番に読むのがいいと思われます。
長編も中編もアメリカと砂漠の国の文化・風習の違いが大きくのしかかり、ヒーローの境遇にも共通点がありますが、だからこそ違いも際立ち、二つの話の対比も楽しめました。長編はヒロインが男尊女卑でかつ前時代的な風習がはびこる土地を変えていく物語でもあります。中編と短編がほぼヒーローとヒロインのやりとりが中心なので余計印象に残りました。 -
モニター
現代社会に生きていながら、因習を背負っている砂漠のシークたち。都会のヒーローとは一味も二味も違い、とにかくかっこいいのです! 『プリンスの告白』のニコラスもスマートで素敵ですが、さらに印象的だったのは『シークに買われた花嫁』のケイテブ。誤解もあって初めはヒロインを遠ざけようとしていた彼ですが、ヒロインの魅力には抵抗できず、時に欲望に流されてしまいます。366Pのボリューム。砂漠の恋を満喫しました。
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モニター
砂漠の国のシーク。ハーレクインの作品で彼らが出てくるものが大好きです。シークの絶対的な魅力と権力、男らしさを感じます。この本の3作品に出てくるシークたちも例外ではなくカッコよく描かれています。愛する女性への思いが真っ直ぐで、主人公たちは愛さずにはいられないのです。私もシークと運命的な出会いをしたらどんなふうになってしまうのかなぁなんて想像しながら楽しく読ませていただきました。
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モニター
大好きなシークものの豪華3本立てで、1冊で3倍楽しめました。王子たちとそれぞれの個性と魅力の溢れたヒロインたちの恋はどのストーリーも素敵で、エキゾチックな砂漠を舞台にしたストーリーはとても面白く楽しめました。個人的には一番最後のストーリーが好きでした。
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モニター
それぞれ違うタイプのシークのお話です。シークものが大好きな私にとって満足できる1冊でした。読みながら自然に涙が流れ、心が熱くなりました。
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モニター
シークもので3編のお話が入っていました。『シークに買われた花嫁』では、父親の勝手な行動のとばっちりを受け、シークに愛人?として差し出されてしまったビクトリア。不安を押し殺し、持ち前の優しさと正義感、快活さでどんどんケイテブの心の中に入っていく様子が印象的でした。
短編の『プリンスの告白』はわかりやすいハッピーエンドでイッキ読み。
最後の『千の夜をあなたと』は一番好みでした。ジニーの切ない気持ちに入り込みました。趣の異なる3編を読み比べられる。しかもくどすぎない。とてもバランスがよかったと思いました。
USAトゥデイ紙や大型書店などのベストセラーリストの常連作家。ユーモアがありながら情感に満ちた作品を年五、六冊執筆するが、それでも頭の中にあるアイデアをすべて作品にする時間がないのが悩みだと言う。作家が書くどんな奇抜な作品も、ごく当たり前に受けとめられる土地、南カリフォルニアに居を構え、世界で一番セクシーな夫と暮らす。
七歳にして初めての物語を書き、作家になるという夢を胸に抱いた。その夢は見事に実現し、今では七十作以上の作品を世に送り出している。セクシーでゴージャスなヒーローを描く作風で多くの受賞歴を誇る。二人いる息子は成人し、アメリカ北東部の静かな田舎道に面した日当たりのいい家に夫とともに住んでいる。
祖母がガレージセールで買ってきたハーレクインのロマンス小説を初めて読み、将来はシークかプリンスと絶対に結婚すると心に誓う。その後、軍人と結婚。クレムリンを訪問したり、地球の反対側にある火山を探索するといった世界中を飛び回る生活を送ることになる。