ハーレクイン・シリーズ
ゾーイは大富豪オスカーの娘として優雅に暮らしてきたが、自分がオスカーの実子でないと知ったとき、その世界は崩壊した。世間から白い目を向けられ、ニューヨークに逃避したものの自分の価値を見いだせず、パーティに明け暮れる毎日だ。そんなある夜、マックスという魅力的な男性と知り合う。にぎやかな会場で一人だけ陰りをたたえる彼にゾーイは共感を覚え、誘われるままに彼のアパートメントについていく。夢のような一夜を過ごしたあと、ゾーイは満ち足りていた。マックスと一緒なら悲しみを忘れ、つらい現実にもきっと向き合える。だが次の瞬間、彼は言い放った。「帰ってくれ。二度と会いたくない」
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2011年08月05日
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- 著者
- ケイト・ヒューイット
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- 訳者
- 松尾当子
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2011年07月21日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-12640-5
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- 書籍番号
- R-2640
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- ミニシリーズ
- 愛に戸惑う娘たち
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モニター
この作品は、ヒーロー・ヒロインの二人の個性、感情、性格、暗い過去の体験などなどが入り混じっている。二人が考え方の違いで愛し合っているのに言葉で傷つけあい、それでも考えを改め成長していく姿にとっても感動しました。
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モニター
絶望の中で出会い、悲しみとショックからパーティーガールを演じ続け自分を保つゾーイと、抱える問題ゆえそんな彼女を拒絶するしかないマックス。互いの抱える苦悩や心情がわかるだけに、上手くいかない二人に何度も涙しました。最後の最後までハラハラさせられましたが、結ばれることが出来て本当に良かったです。バルフォア家姉妹のシリーズ物なので、ぜひとも二人のその後が読みたいです。
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モニター
視力が失われる不安と戦争での悲惨な体験を持つヒーロー。血筋にこだわり乗り越え強くなろうとするヒロインの心の葛藤が細かく表現されていて読みながら頑張れとエールを送りたくなります。本当の家族について血の繋がりの価値と、戦争を知らない世代にも戦争後の精神的な怖さを感じさせる事についてとても深く考えさせられました。ロマンス+アルファにて読み応えのある一冊でした。
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モニター
このシリーズは全て読みましたが今までと違い、マックスはゾーイを愛しているのにもかかわらず目が見えなくなる恐怖、なんでもそつなくこなしていたことができなくなる喪失感等からゾーイを拒絶してしまいます。そして彼女を傷つけた罪悪感からよけいに孤立感が強まります。読み進めていく中でマックスに対しいらいらしたり、ゾーイの悲しみが解るだけに早く先が知りたくて一気に読みました。今までかなりの冊数を読みましたが、印象に残る一冊だと思います。
アメリカ・ペンシルバニア州で育つ。大学で演劇を学び、劇場での仕事に就こうと移ったニューヨークで兄の幼なじみと出会い結婚した。その後、イギリスに渡り六年間を過ごす。雑誌に短編を書いたのがきっかけで執筆を始め、長編や連載小説も手がけている。読書、旅行、編みものが趣味。現在はコネチカット州に夫と三人の子供と住む。