ハーレクイン・シリーズ
イサルトが家族で細々と経営する牧場がアラブの小国を治めるシーク・ナディムに買い取られることになった。母を亡くして以来父は酒に溺れ、事業は衰退の一途をたどってきた。かつては名門と言われたが、もう家族で維持するのは無理だろう。ナディムに買収されれば借金も返済でき、牧場の将来は安泰だ。ところが、下見にやってきたナディムは一頭の馬を気に入り、その馬を調教したイサルトに彼の国に随行するよう命じる。病気の父を置いて、この国を離れることなんてできないわ!激しく反発を覚え抗議する彼女に、ナディムは冷ややかに言った――ここが僕のものになった今、君も僕のものだ、と。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2011年08月05日
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- 著者
- アビー・グリーン
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- 訳者
- 青山有未
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2011年07月21日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-12639-9
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- 書籍番号
- R-2639
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モニター
ゴージャスで俺様なシーク・ナディムに、抵抗しながらもぐいぐい惹かれて行くイサルトにどきどきしながら、あっという間に読めました。二人の絡みもとてもセクシーです。ナディムの苦悩を受け止めるイサルトの心情も分かりやすかったです。
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モニター
自分の家族を守るためにシークのもとを訪れた主人公。お互い初対面のときからインスピレーションで惹かれていたのに、プライドが高くてその気持ちを隠してしまい、本当の気持ちを打ち明けられないまま不器用な関係が進んでいきます。ある出来事をきっかけに二人はようやく結ばれるのですが、それでも本当の気持ちを言えずに契約のような関係を続けてしまいます。もどかしい展開ですが、その分、ラストは本当によかったと思えました。
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モニター
家族で経営する牧場を守るために、砂漠に随行する調教師イサルト。馬の扱いはお手の物のヒロインも、恋愛に関しては奥手のまま。そのギャップと純粋な様子に引き込まれました。実はシーク物を読むのは初めてでしたが、なんとも堂々たるヒーロー像にクラクラと……今後、シークにハマりそうです。情景描写も華やかで、ため息が出てしまう一冊です。
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モニター
シーク・ナディムに反発しながらも心引かれるイサルトの心の動きが切なくなります。シークの強引さにハラハラしながら一気に読み切ってしまいました。
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モニター
家族と自分の夢のために、懸命に努力するイサルト。そんなイサルトにひかれながらも、シークのプライドから素直になれないナディム。素直に自分の気持ちに従うイサルトだが、ナディムの愛が得られないのならと距離を置こうとする。ドキドキしたり、せつなくなったりと、どんどん物語に引き込まれていき、あっという間に読み終わってしまいました。もちろん、読んだ後はとても幸せな気持ちになりました。
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yuki
シークのお話。シークと競走馬、牧場はきってもきれないものらしい。作者は違っても必ず、題材になっています。それにしても、ヒロインのイサルトは、腐っても鯛ねぇ。例えは悪いけれど…。経営難に陥った有名牧場を買い取ったのは、アラビア半島にある国のシーク、ナディム。ナディムが、さっそうと名馬に乗るイサルトに魅了されて言った言葉が「君もすべて買い取ったから、一緒に来い」--。強引・傲慢を絵に描いたようなヒーローです。男女同権、平等な国で育っていても、容姿端麗の強引高慢なお金持ちに魅かれるのですねぇ、初めは。でも、それだけでは物足りなくなって・・・。なかなか、情熱的で楽しめました。
ロンドン生まれだが、幼少時にアイルランドに移り住む。十代のころに、祖母の愛読していたハーレクインのロマンス小説に夢中になり、宿題を早急に片づけて読書する時間を捻出していた。短編映画のアシスタント・ディレクターという職を得るが、多忙な毎日の中でもハーレクインの小説への熱はますます募り、ある日辞職して、小説を書きはじめた。