ハーレクイン・シリーズ
アテネの令嬢イレーナは、生まれて初めて本当の恋に落ちた。出張先のイタリアで出会ったヴィンチェンツォと。ハンサムで傲慢な彼は、初対面のときから、臆することなくイレーナへの好意を表し、彼女の心に踏み込んできた。最後の日、イレーナはついに彼のアパートメントで一夜を過ごし、二人は抑えきれない愛を分かち合った。ヴィンチェンツォは静かに告げた。ぼくたちは正反対だ。だから結婚するべきだよ、と。彼の言葉は真実を突いている。イレーナはうなずいた。アテネにいる、形だけの許婚のことも忘れ、ヴィンチェンツォが、本当は誰なのかも知らないまま……。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2011年08月20日
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- 著者
- レベッカ・ウインターズ
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- 訳者
- 大田朋子
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2011年08月11日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-22188-9
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- 書籍番号
- I-2188
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モニター
離婚により、最愛の子供と自由に会えないヒーロー。今回は、日本とは感じ方が違う親子の関係(子供との関わり方)が、かなりのウエイトを占めていて、興味深く読みました。最初の説明では、「うぬぼれ屋で鼻持ちならない失礼な独身男」と言われたヒーローですが、実は子供をとても大事にしている心の優しいまっすぐな人でした。恋愛関係が複雑なのですが、ヒーローのおかげか和やかに読め、すがすがしい読後感でした。
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モニター
イレーナは、仕事先のイタリアで情熱的な恋をしてヴィンチェンツォと一夜を共にした。愛の証を宿したが、素直に喜べない事情があった。ヴィンチェンツォは、何もかも承知で両手を広げイレーナを包み込んでくれた。でも、心の中では葛藤が…イタリア人って本当にこんなにステキなんだろうなぁって、読んでいて胸キュンになりました。イレーナとヴィンチェンツォ、2人の愛がカッコいい。
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モニター
好きな人が出来て妊娠したけれど、ヒロインはある辛い状況に陥ってしまう。それでも逃げずに立ち向かうヒロインがけなげです。それぞれの家族も良かれと思って行動するけど、それが時に二人を困らせる様子がリアルです。苦しんだ分、賑やかなラストにはホッとしました。特に元・婚約者からの手紙にはほろり。イマージュらしい、優しい気持ちになれる作品でした。
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モニター
イレーナは10日間だけ滞在したイタリアで、ヴィンチェンツォと恋に落ちてしまう…婚約者がいる身なのに。もう一度ヴィンチェンツォの気持ちを確かめるためにイレーナはイタリアへ行くが、ヴィンチェンツォは隠し事をしていてなかなか真実を話してくれない。「やっぱりイタリア男はプレイボーイなだけ?」と心配になりましたが、イレーナの周りの人やヴィンチェンツォにも複雑な事情や人間関係があり、お互いの愛だけではハッピーエンドと単純に言えないんだなぁと思いました。
アメリカの作家。十七歳のときフランス語を学ぶためスイスの寄宿学校に入り、さまざまな国籍の少女たちと出会った。これが世界を知るきっかけとなる。帰国後大学で多数の外国語や歴史を学び、フランス語と歴史の教師になった。ユタ州ソルトレイクシティーに住み、四人の子供を育てながら執筆活動を開始。これまでに数々の賞を受けたベテラン作家である。