ハーレクイン・シリーズ
パーティの夜、王女アンは沈んでいた。父の容態が思わしくないのだ。彼女を優しくダンスに誘ったのは、首相の息子サム・ボールドウィン。今日もすばらしくハンサムだ。踊るうち涙ぐんでしまったアンは心の支えがほしくて、部屋まで送ってくれた彼と一夜を共にした。三カ月後、アンは妊娠の事実をサムに告げられず悩んでいた。サムが責任を感じてアンと結婚し、王室の一員になれば法律によって、彼の政治家になる夢は絶たれてしまう。それに、あの夜私は彼に嘘をついた……。けれど兄妹たちに諭され、ようやくアンは打ち明ける決意をした。「マスコミには、きみとぼくは友達だと思ってもらうしかないな」サムの答えは、アンのかすかな希望を打ち砕いた。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2011年07月20日
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- 著者
- ミシェル・セルマー
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- 訳者
- 北園えりか
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- 定価
- 734円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2011年07月07日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-51463-9
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- 書籍番号
- D-1463
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モニター
これ程までに惹かれあう二人なのに、こんな些細な『嘘』で二人の仲がこじれてしまうなんて…。愛するってこんなに難しい事だったかしら、愛されるってこんなに嬉しい事だったかしらと、あらためて思い直しました。二人の愛だけでなく、家族や兄弟、色々な愛を感じる作品です。前作の<愛の国モーガンアイル>を読んでいれば、もっと情景がはっきりして楽しめそうです。
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モニター
〈愛の国モーガンアイル〉関連作品。前作を読んでいなくても楽しめた。慈善パーティーの日に一夜を共にしてしまったアンとサム。子供のために結婚した二人。アンの嘘によってサムの心身が離れていく。愛し合っている二人なのに、素直になれないサムにハラハラ。冷たくされながらもサムを求め続けるアンは“氷の王女”なのか? 他の〈愛の国モーガンアイル〉関連作品も気になるのでこれから読もうと思う。
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モニター
途中からヒロインのアンが1人で悩みを抱え込んでしまっているようで可哀想になりました。〈愛の国モーガンアイル〉のシリーズの1つです。私はこのシリーズを始めて読みましたが、このお話だけでも十分楽しめました。でも他のお話も読みたくなっちゃいました。
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モニター
よくある妊娠結婚ものですが、ヒロインは「氷の王女」。さぞかし高かろうプライドを捨て妊娠を打ち明けますが、王族になると首相になる夢を諦めねばならないヒーロー。彼の決断で幸せになったものの、ことあるごとにヒロインに不満をぶつけるのがいただけません。王女とは思えないほど耐え忍ぶヒロインの姿は涙もので、最後のしっぺ返しがききました。シリーズ中嫌がらせをしてきた「ジンジャーブレッドマン」の件も解決します。
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モニター
読んでいるうちにアンに感情移入してしまい、サムの態度にイライラし、不安を覚えました。ラスト直前までサムの態度にイライラさせられましたが、読み終えると安堵と幸せな気持ちに浸れました。短く読みやすいのもありますが、一気に読んでしまいたくなる一冊でした。
デトロイトに生まれる。子供のころから書くことが大好きだったが、高校卒業後は美容学校に進学。十九歳で結婚し、三人の子供の母となったのち、本格的に文章を書くことを学び始めた。ジェニファー・クルージーの小説を読んでロマンス小説を書こうと決心したという。