ハーレクイン・シリーズ
高貴な生まれながら機織りで生計を立てるマルグリットは、生地の見本を積んでパリを発とうとしていたとき、逃げるように駆けてきた二人連れの男にぶつかりかけた。一人は撃たれて意識を失い、それを支えるもう一人は――昨夜、宿屋で襲われかけたマルグリットを助けてくれた紳士だ!動揺のあまり礼も言えず、名前も聞きそびれてしまったけれど、ならず者と格闘する勇敢な姿は目に焼きついている。彼女に向けられた、めまいをおぼえるような熱いまなざしも……。マルグリットはとっさに二人を馬車にかくまい、急いで出発させた。彼との旅路がどれほどの誘惑に満ちているかも知らずに。
-
- 頁数
- 256頁 / 新書判
-
- 発行日
- 2011年07月05日
-
- 著者
- ジョアンナ・メイトランド
-
- 訳者
- 石川園枝
-
- 定価
- 901円(税込)
-
- ポイント
- 0pt
-
- 発送予定日
- 2011年06月23日(予定)
-
- ISBN
- 978-4-596-33118-2
-
- 書籍番号
- PHS-18
-
モニター
ヒロイン・マルグリットが聡明で勇敢で凄く魅力的です。スリリングな展開にグイグイ引き込まれ、あっという間に読んでしまいました。ナポレオンのいた時代の背景にも興味が湧いて、途中で調べてみたり…。ジャック以外のエイキンヘッド家の兄弟も気になるので、関連作を是非読んでみようと思います。
-
モニター
フランスを舞台にスパイの活躍!と思っていたのが、出だしから意外な展開の連続。ヒロインの頭の良さ、機転によってピンチを切り抜けるところなど読んでいてドキドキしました。ジョアンナの作品はどれもヒロインの度胸のよさで素敵な伴侶とめぐり合う、ちょっぴり切なくなるような部分もあり大好きです。
-
モニター
マルグリットが強い。頭も良いし誰よりもしっかりと行動できて惚れ惚れしちゃいます。背景もしっかりしていて情景が思い浮かびます。主人公たちの誤解がいつ解けるかと思いながら一気に読んでしまいました。
-
モニター
関連作を読んでいましたが、前作に劣らずドキドキ、ハラハラ。強い愛を感じられるお話でした。この作品だけ読んでも十分楽しめますが、きっと二人の兄の物語も読みたくなると思います。それぞれの視点から兄弟たちを見られて本当に面白いです! エイキンヘッド三兄弟の作品を既読の方も未読の方もぜひ! エピローグが最高です!!
-
モニター
家族のため、旺盛な自立心を発揮して働くマルグリットと、ある仕事のために旅をするジャック。惹かれあいながらも、複雑な事情のために誤解しあう二人。旅をしながら、惹かれあう気持ちを抑えられないシーンにじれったくもなりますが、最後は全て謎も解けてほっとしました。大変な時代を勇敢に生きるヒロインがすごく素敵でした。
-
ナツはシロクマ
主人公がとても魅力的でした! とっさに素性のわからない人を助けかくまうなんて…。いつもそうなのですが、わたしは「自分だったらどうするだろう」と考えながら本を読みます。先の震災をきっかけに、とっさの判断や勇敢な行動というものについて深く考えるようになったのですが、この本の主人公はまさしく勇敢で大胆かつ女性らしい優しさを持った人物であることが生き生きと描かれており、私にはそれが何より印象に残りました。大胆なラブシーンなどがないかわりに全編にわたってハラハラドキドキ、胸キュンのストーリーだったので、一気に読み終えた後の読後感も爽快でした!今後の関連作が楽しみです♪
生まれも育ちもスコットランドだが、成人してからはイングランド及び海外で暮らすことが多い。システムアナリスト、会計係、公務員などの職業を経験、慈善事業にも携わっていた。結婚して子どもが生まれてから物語を書くようになったが、それがやがて歴史小説を手がけるきっかけになったという。現在はハンプシャー州に夫と二人の子どもとともに住む。