ハーレクイン・シリーズ
亡くなった娘に顔かたちが似ているという理由で、グレンダはエディス・ハートウェルに引き取られた。裕福な養母はグレンダを大切に育ててくれたが、後ろ暗い秘密を打ち明けたのは、死の床でだった。じつはエディスは、娘を将来嫁がせる見返りとして、マルローという一族から莫大な援助を受けていたという。わたしを引き取ったのは、娘が亡くなったことを隠し、贅沢な暮らしを続けるため……。グレンダは驚愕したが、エディスの名誉のためにも、結婚するしか選択肢はなかった。ロワールの城に住む、顔に恐ろしい傷を持つマルローと。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2011年07月05日
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- 訳者
- 小林ルミ子
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2011年06月23日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-22179-7
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- 書籍番号
- I-2179
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モニター
自分を育ててくれた養母の遺言に従い本当のことを言えなかったヒロイン。徐々に夫に惹かれていきますがそれを言えなくてもどかしかったです。でもマル自身も自分の顔の醜さゆえに惹かれていることを言えず、本当に最後までどうなるかドキドキしました。見合い結婚だけにお互いに本音を打ち明け
ないのでどうなるか心配しましたが、でも最後にハッピーエンドでよかったです。 -
モニター
養女として引き取られ、何不自由なく愛情たっぷりに育ったグレンダ。大切な養母に死の床で明かされた秘密はとんでもないもので、それからのグレンダの運命は大きく変わってしまう。あったこともない人と結婚し、夫の住む城での生活が始まった彼女。秘密を抱えてハラハラドキドキしながらも、夫に対する彼女の思いはいつしか想いへと変わって行く…。そんな話の展開がテンポ良く、続きが読みたくて読みたくて一気に読み終えてしまいました。
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モニター
「尖塔の花嫁」を読ませて頂きましたが、時間の経つのも忘れるくらいに話の中にのめり込んでしまう作品でした。ヒーローとヒロインのどちらも個性のあるキャラクターで、いつになったら素直になるの。早く素直になってどちらかが折れたらよいのにと思いました。最後には絶対にこうなるぞって思ってはいても、次はどうなるのか気になってしまい、一気に読んでしまいました。それ位このお話はよいお話でした。他の方も読んでみられたら絶対に私と同じ思いで読まれる事でしょう。それから、この話の中で登場する脇役の方達を題材にした話があったら読んでみたいと思いました。
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モニター
施設から自分を救い愛情を注いで育ててくれた母の名誉のために、偽りの花嫁として暮らすヒロインのドキドキ感が物凄く伝わり、読んでいる側もスリル満点です。人間としての愛は顔だけでなくその人の生き方やカリスマ性が大きいと改めて感じさせる小説です。小説の中で大きな人生勉強ができました。
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モニター
設定がヒストリカルならともかく、仮にも20世紀の大戦後にしてはヒーローの物語前の行動を含めて無理がありすぎ、突っ込みたい箇所も多く、話には正直消化不良感が残りました。ただ、全体的に文章に品があり、登場人物の含蓄のある会話や情景描写の一つ一つに手を止めてしまうことがしばしばでした。序盤は秘密に怯えるヒロインの心理描写にハラハラしましたがその後のヒーローとの激しいやりとりには共感しにくかったです。
ロマンスの草創期に活躍した英国人作家。第二次大戦中、十四歳の頃から労働を強いられ、苦しい生活の中から“現実が厳しければ厳しいほど人は美しい夢を見る”という確信を得て、ロマンス小説を書き始める。三十二歳で作家デビューを果たし、三十余年の作家人生で約七十作を上梓。生涯独身を通し、一九八九年に永眠するも、ロマンスの王道を貫く作風が今もファンに支持されている。