ハーレクイン・シリーズ
父の不貞を知り、エミリーは家を出て偽名でバレエ講師をしている。家賃にも事欠く貧乏生活だが、華やかな生活はもう遠い過去だ。今日は発表会があり、無事に舞台は終わった。ところが、視察に訪れていたどこかの国のプリンスが会いたいという。舞台に戻って相手の顔を見たエミリーは、一瞬、心臓が止まった。サントーザ国の皇太子、ルイス・コルドバ!一年前にバルフォア邸で開かれた舞踏会の宵に、暗がりで突然唇を奪っておきながら私を嘲ったプレイボーイだ。今度はみんなの前で私に新たな恥をかかせようとしているの?彼女は訝るが、ルイスが現れた理由は驚くようなものだった。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2011年06月05日
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- 著者
- インディア・グレイ
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- 訳者
- 柿沼摩耶
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2011年05月19日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-12621-4
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- 書籍番号
- R-2621
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- ミニシリーズ
- 愛に戸惑う娘たち
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モニター
父の不貞により人間不信に陥ったエミリーといつも他人からどう評価されるかを判断して行動するように求められているルイス。お互いに自分の感情に素直になれないまま周りの思惑に振り回されながら、自分の立場を考え気持ちを打ち明けられずにいる二人に最後まで目が離せませんでした。ラストが特に感動しました。シリーズ作ですが、単品で読んでも十分に楽しめます。シリーズ関連作が読みたくなります。
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モニター
一年前にプリンス・ルイスの奔放さを見せ付けるような誘惑をなんとかはね付けたエミリー。しかし再会したルイスは次期国王としての責務を負う立場に変わっていた。ある自責の念から奔放に権利だけ行使する次男の立場を改めなければならず、その戸惑いと重圧に苦しむ姿が丁寧に描かれていてわかりやすいです。気持ちをさらにかき乱すエミリーの存在感がラストシーンで情感豊かにつづられ、余韻が残ります。
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モニター
バルフォア家の末娘エミリーの唇を奪ったのは、プレイボーイと知られたサントーザ国の王子ルイス・コルトバでした。1年後に思いがけず再会してしまいます。今や皇太子となったルイスと、きらびやかな生活に背を向けて、日々の生活費に苦労するエミリー。互いの魅力に気付きながら、なかなか本心を明かさない二人にじれったさを感じます。ごく自然に作者の絶妙で繊細な心理描写に引き込まれ、二人の結末には思わず涙がこぼれました。
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モニター
正義感が強いヒロイン、エミリーと、兄の死によって期せずして次期国王になる事になったルイス。自身の葛藤と闘いながら、惹かれあう二人。二人が性格的に上手く気持ちを伝えられないところにじれったさを感じたり、でも性格ゆえにわかりあえたり。丁寧な文章で、また読み返したくなる作品でした。次回のシリーズも楽しみになりました。
イギリスの作家。自称ロマンス小説中毒で、十三歳のときからハーレクインの作家になることが夢だった。大学では英文学を専攻し、大学生活最後の夜に知り合った男性と結婚する。主婦として三人の娘を育てたのち念願かない作家になった。